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新しく生まれ変わった皇居三の丸尚蔵館

Takacoです。
あの三の丸尚蔵館が新しく生まれ変わり、あの動植綵絵の四幅が展示され、しかも写真が撮れるという衝撃的な情報を聞いて、さっそく行ってきました。

動植綵絵を写真に撮れる、、考えただけで震える。

新しくなった三の丸尚蔵館

新しく生まれ変わった三の丸尚蔵館

三の丸尚蔵館は皇居東御苑内にあります。
皇居内だけあって、中に入る時に荷物検査があります! なので三の丸尚蔵館まで行くのに少々時間がかかります。

三の丸尚蔵館に着いて

「三の丸尚蔵館の国宝」は日時指定予約制です。予約した時間にあうように着くようにしなければなりません。
予約時間につくと行列ができてました。
スタッフさんの話だと、10人程度で区切って中に入れるようにしているようです。
心配だったのでスタッフの方に聞き、「中にロッカーはある。しかし数が少ないので、もし空いてなかったら中のスタッフに頼めば預けることができる」という情報を入手しました。

展示室までの通路がどことなく優美で「さすが三の丸!」と思いましたね。

丸い天井が独特だと思いました(壁については後で語ります)

第1期 三の丸尚蔵館の国宝

展示室に入ると「目の前に動植綵絵があるーー!! と興奮して、他のもの飛ばして動植綵絵をじっくり見ました。
ひ、、久しぶりに本物見た。
空いてる。信じられないくらい動植綵絵の前が空いてる。
そして、「やっぱり秋塘群雀図かわえーーー」
単眼鏡でじっくり見たり、ミラーレスで写真撮ったり、スマホでも写真撮ったり、空いていることをいいことにやりたいことをやってやったぜい!

動植綵絵

「皇室のみやび」三の丸尚蔵館の国宝前期はこの四幅が展示されてます
右から《菊花流水図》《南天雄鶏図》《老松白鳳図》《秋塘雀図》

私が撮ったのであまり綺麗じゃない。
歪むし。
やっぱり若冲は本物が一番だなーー。じっくり見ていると発見があります。「こんなところに鳥が書かれていたのか!」って。

《老松白鳳図》よく見ると鳥がいました
《南天雄鶏図》にもよく見ると鳥がいました

動植綵絵は裏彩色がされているということが結構有名ですが、特に《老松白鳳図》の白い羽は裏彩色されている作品です。

裏彩色とは
絹の裏側から塗る技法。表から塗るのと違い、絹の細かい穴から見える色のため柔らかい色合いが表現できる。
特に仏画に使われることが多い。

生誕300年記念 若冲展で知った知識です
裏彩色がされている白い羽
輝いて見えるのです

今回展示していた作品では《秋塘雀図》が一番好きなんですが、粟に一直線に飛んでいる雀がかわいんだよねーー。
1匹だけ白いのもまたいい。
いろんな表情しているので、じっくり見ても楽しいです。
(ただ、正面の雀はいなかったな。正面雀は長澤蘆雪なのかな、やっぱり)

粟に一直線に向かっている雀
粟にありつけている雀達

他に展示されていたもの

《春日権現験記絵》巻十二の一部
《春日権現験記絵》の入れ物でもある《藤折枝蒔絵箱》
《蒙古襲来絵詞》の一部

などがありました。

申し訳ないくらい、私の思い入れが《動植綵絵》にありすぎて、三の丸尚蔵館の中にはほぼ2時間いたのですが、多くの時間は《動植綵絵》の前にいました。
今後も他の《動植綵絵》は登場するし、第4期には《唐獅子図屏風》(狩野永徳)が出てくるので、まだまだ「皇室のみやび」は見逃せません!

菱形

同時に開催されている「御即位5年・御成婚 30 年記念 令和の御代を迎えて―天皇皇后両陛下が歩まれた30年」も見たのですが、展示作品《令和度 悠紀地方風俗歌屏風》をじっくり見ていたら、錺金具に菱形を見つけました。(こちらの展示は撮影禁止だったため、写真はないです)
「天皇なのに菊じゃないんだ!」と不思議に思いました。

錺金具とは
保護補強に用いる金具。
屏風の各部をつなぎ合わせたり、固定したりするための金具で、装飾性の高い。
(私は屏風見る時に注目して見ているポイントです。天皇系のものだと、菊がモチーフになっていたりします)

その後、よく見るとの丸尚蔵館には菱形がとっても多い。

よく見るとこの壁
菱形のモチーフの壁
外の壁も
よく見たら、ロゴには書かないことで菱形がある

気になって調べたんですが、天皇はいろんな場面で菱紋を使っているんですね。だからなのかなーーと思いつつ、まだ納得できてないので、わかる人いたら教えていただきたい!

以上、私の感想です。すごい展示なので、全日本人に行っていただきたいです。

皇居三の丸尚蔵館公式サイト

皇室のみやび―受け継ぐ美―

令和の御代を迎えて―天皇皇后両陛下が歩まれた30年


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