09躊躇している場合ではない!【公開】
41(X2年5月)
しばらくして、少し古めのビルに前に到着した。
幅の狭い階段を降り、持ち手がガムテープで補強され外枠の塗りが剥がれている扉から室内に入ると薄暗い通路が続く。薄暗い通路を奥まで進むと、今度は黒の鉄製の重そうな扉がある。先導するスタッフが、その重そうな扉を開くと、中は先ほどの狭い通路からは想像がつかない程に広く、奥がステージになっている。
天井はデザインなのか内装費削減が目的なのかは分からないが、決してオシャレには見えない配管がむき出しになっており