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【ラノベ新人賞】エンドオブアルカディア/プロット分析,抽出

●全体の特徴

・主人公とヒロインが敵のパターン
・ラスボスが最初からいるタイプ
・サブプロットにもよくある展開

●ちょっと感想

・ありそうであんまりない、敵同士の主人公とヒロイン。ガンダムでは王道と言う感じか。
よく漫画とかワンクールアニメなんかで味方と敵が一人ずつ仲間から隔離されて、戻るまで協力するみたいな展開があるけど、それをメインプロットにした感じ。

・やはりヒロインが敵側に居て恋に落ちていく、みたいな流れはロマンがある。戦争ものにはつきものなんだろうか。

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※●はメインプロット

●掴み
・アクション。世界観特有のものを紹介。
・主人公が抱える葛藤も見せる。倫理的には主人公が正しいが、環境的にはマイノリティ(戦争下+相手は死なないので人殺ししても問題ない)。

●セットアップ
・仲間との日常でも葛藤内容のズレを感じている。自分だけなので諦めている。
・ヒロイン視点(主人公とは別の場所にいる)での日常も紹介。

●破壊の予兆
・冒頭のアクションに関わるものについて欲しいものがあり、上層部や研究部、中立組織等の組織(実はラスボス)が、結果的に主人公サイドとヒロインサイドが戦うことになるような作戦を組む。

●インサイティングイベント
・主人公や仲間達へその作戦のとばっちりがくる。機密アイテムを得る、かなり危険なもの。主人公や仲間達には苦手分野のもので反発がある。メリットを提示され、受けることになる。戦地へ。
・別視点で、敵であるヒロインも作戦でその戦地へ向かう。

●死のにおい1
・主人公陣営、ヒロイン陣営の両組織は邂逅し、戦う。しかし環境が崩壊して主人公とヒロインのみが全くの非日常に取り残される。

・二人は互いを認識し、戦闘になる。機密アイテム(互いに欲しいもの)を取得していて、取り合いになる。が、第三勢力の介入でそれどころではなくなる。(この作品の場合、人ではなく環境)

●プロットポイント1
・互いに嫌だが問答の末、手を組んで脱出することに。

約1/3。二幕へ

●セットアップ2
・上部組織は消えた主人公とヒロインの行方を追う指示が出る。

・主人公とヒロインはいがみ合い、時には助け合い進んでいく。

●ピンチポイント1
・脱出の中盤まで差し掛かったところ、敵に遭遇。作戦を組んで二人で立ち向かう。
主人公は身を呈してヒロインを救う。感謝もしつつ、主人公の葛藤にも少し触れる(さんざん殺しておいて、命を大事にしろというのか?)

50%

●ピンチポイント1のリアクション
・休憩場所にてお互いにリアクションパート
敵対心が薄れてきた互いのことや、脱出した後の事などを考えてしまう。簡単なトラブルなどありつつ、二人は真に仲良くなっていく。敵同士だが、いつか環境ごと仲良くなれたら良いという夢まで語り合うようになる。
この旅が終われば互いに敵に戻るという事実に、はっきりと葛藤を覚える。

約60%

●忍び寄る悪者
・脱出も終盤、通り抜けるために苦戦していると、通り抜ける都合の良いアイテムが落ちている。二人は怪しく思いつつも先に進む。
・抜け出す前に、任務で取得するはずだった機密アイテムをどちらが持ち出すか悩む。主人公の提案で互いに見てしまって情報だけ持ち帰ろうと提案、ヒロインはそれを飲み、二人で同時にみる。

●ピンチポイント2
・その情報は自分達が環境に騙されていた事実が記載されている。二人は驚愕し、組織に裏切られたことや自分達がやってきたことの無意味さに打ちのめされるが、一緒にどこかへ逃げることを決意する。

●死のにおい
しかし脱出した瞬間追っ手がいて、二人は協力するもやられてしまう。

70%

●闇夜をさ迷う→背中を押される
・主人公は逃げ出すこともできたが、仲間を人質にされて、今までの偽りの生活に従わざるを得ない。仲間に真実を話しても、信じがたい事実なので全く取り合ってもらえない。
落ち込む主人公へ、行為を寄せていた仲間が背中を押す。やるべきことを示してくれる。

●ヒロイン視点
・ヒロインも戻った日常世界で偽りの生活を演じ、主人公と今後戦わなくてはならないことに憂いている。主人公同様、仲間が親身になって話を聞いてくれる

80% 3幕へ

●クライマックスへの準備
・上部組織(環境)の目的により、主人公陣営とヒロイン陣営、両組織の戦闘が開始される。
主人公とヒロインは戦場でとうとう出会ってしまう。戦いたくないが、仲間を殺すと言われてやらざるを得ない。

●最後の晩餐
・殺しあいの最中主人公は自分の気持ちを打ち明ける。今後どうするかのことも戦いながら話す。ヒロインはそれに心が揺れ、協力することを決意、二人で環境そのものを破壊する作戦に出る。

・強行作戦はうまく行き、ラスボスである上層部の口を割らせることが出きる。仲間は主人公の言っていることをようやく信じる。
ギリギリで欲しいものが手に入ったラスボスは主人公、ヒロイン、仲間含めた全員を始末しようとする。タイムリミットも発生。
敵と味方全員で協力し、世界に反抗する。仲間が道を作り、主人公とヒロインはラスボスのもとへたどり着く。

●クライマックス
・目的の最終段階にいるラスボス。崇高な目的を語る。タイムリミットが迫るなかで二人は抵抗し、なんとかラスボスの目的を退け、仲間や世界を救うことに成功する。

97%

●エピローグ
・新しい世界を構築した主人公、ヒロインと仲間達。世界の外にも敵がまだいることを知り、全員で結託して生きていくことを誓う。
・ヒロインは保留していた主人公の告白の返答をする。


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