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【ラノベ新人賞】運命に愛されてごめんなさい/プロット分析,抽出

●全体の特徴

・持たざるものが急に身分不相応のものを持ってしまう系の話
・中盤からの切り替えが明確(イケイケから落ち目へ)

●ちょっと感想

・主人公のクズっぷり、スケベっぷりが潔くて面白い。いろいろ細かいツッコミどころもノリでぶっちぎられるのであんまり気にならない。憎めない悪役を主人公にした感じ。
・ネタ枠の受賞かなと読んでたけど、普通にしっかりした構成だった。
・挿絵が普通にエロくてありがとうございました(大声)。

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※●はメインプロット、Sはサブプロット

●セットアップ1
・物語特有のルールを事例と共に説明
・その事例がヒロインをきっかけに、突然主人公の身に降りかかる。加護的なものを得る
それは権力を得るもので、対立を呼ぶものに主人公は巻き込まれることになる(二週間後、生徒会長になると絶対あたる予言。現在生徒会長と対立することになる)。

●冒険の誘い→拒否
・日常にて権力を手に入れたら楽しいことをしようと友人と話していると、罠にはめられて現在の権力者に連行され捉えられてしまう。
権力者は交渉を求めてくる。自分の下に着いて諦めれば解放すると。
主人公は自身に着いた加護を理由に、応じない。交渉は決裂。

●インサイティングイベント
・一人になったあと、別に捕らえられているものがいることに気づく。それがヒロインだった。こっちも冒頭で結果的に主人公へ加護を与えたことにより無罪の罪で捕まっている。
ヒロインと軽く話しているところに友人が助けに来る。ヒロインも一緒に逃げ出す。

●準備
・潜伏場所を提供され、友人が戦っている間に主人公とヒロインはそこへ身を隠す。
世界観やヒロインの持っている能力に関することを話す。そこに何者かが近づいてくる。
・警戒していたが、主人公の加護を崇拝する集団で協力してくれるという。さらに集団から友人が敵に捕まったことを知らされ、主人公は助け出すことを誓う。

20% 2幕へ

●セットアップ2
・協力者たちと逃亡生活が始まる。まずは敵の敵を味方に着けることを考えるが、それだけではなく主人公は敵の信用を落とす作戦なども考えていく。
主人公の作戦により仲間が増えていき、最終的にかなり強力な組織が手を貸してくれることになる。

●ピンチポイント1
電撃戦にて敵組織と合戦開始。敵の作戦に苦戦しつつも、友人が見たかを引き連れて参戦し勝利することが出来る
主人公は加護のもとに権力を手に入れることを達成する。

50%

●忍び寄る悪者
・加護がなくなるかもしれない事態になる。さらに倒したはずの敵が味方陣営になるかもしれない噂。
・組織は混乱するが、主人公の譲歩案でその場は納める(役職には着かせず、自分の小間使にする)
・主人公は権力のもと、順調に新しい仕事をこなしていく。欲望も叶えていく。
しかし解決しがたい問題がいくつか浮上し、先送りにしていると今度こそ加護が完全になくなる。権力の危機。

65%

●ピンチポイント2
・先送りにしていた問題がこれにより敵となり、仲間もどんどん離れていく。最初の主人公がやられたことと同じ卑怯な方法で敵を捕らえる。
・篭絡しようと考えたが、新しい敵は主人公のいたいところばかりを着いて一筋縄ではいかない
さらに、組織に所属していた最初の敵が謀反を起こし新しい敵の脱獄を許してしまう。
卑怯なことをしたために友人も離れ、さらに加護のもとに従う最初の組織も離れていってしまう。
身から出た錆で、ほぼ一人になる主人公。側にいるのはヒロインだけ

75%

●死の臭い
・自棄になり、自分に反抗するものを潰していく。周囲の反発が大きくなる。ヒロインと二人で身を隠していると、敵に囲まれてしまう。
・敵は友人含めて主人公の全てを奪っていく。友人も敵側に着き主人公に降伏しろと求めてくる。
・目の前でヒロインも持っていかれそうになる。しかしヒロインだけは主人公を裏切らない。


グラデーション気味に3幕へ


●クライマックスへの準備
・主人公は包囲されたままなんとかしなければならない。急な策を練って敵を待ち構える。

●新しい価値観への攻撃
・上手く行きそうだった作戦は裏をかかれ、窮地に陥る主人公。
・なんとか敵をだましヒロインと共に逃げるが、ヒロインがピンチに。全てを切り捨ててきた主人公だがさすがにヒロインは見捨てられず、逃げ続けてきた主人公は初めて敵と正面から向き合う決心をする。

・互角に戦うが、追い詰められる。そこに最初の敵が助太刀にくる。
新しい敵に裏切られたらしく、協力してくれる。一先ずその場は任せて主人公とヒロインは逃げ出す。

90%

●クライマックス
・組織同士の大合戦になるが、再び追い詰められる。主人公は敵にたいし自分がこれまで得てきた哲学や真理を相手に叩きつけつつ、潔く降参する。

95%

●エピローグ
・主人公は投獄され罰を受ける。出てくると、環境からの評判は地に落ちているが、ヒロインだけはわかってくれている。
主人公はほしいものは手に入らなかったが、本当に必要なものを手に入れることが出来る。

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