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社会人一年目を迎えられなかった君へ

社会人一年目を迎えられなかった”君”とは、この文章を書いている”僕”のこと。

僕は、大学を1年間休学して、今は大学の5年生をしている。

今では珍しくもなくなった”休学”という選択も、そのおかげで得られた”経験”も、僕の中では決して間違ってなかったと思ってる。

けれど、友人たちが社会人一年目を迎えて、僕自身はまだ大学生で、来年以降の動きもイマイチ決まってない今、色々な感情が僕の中にある。

せっかくなのでここで#社会人一年目の私へというキャンペーンを口実に、今の僕に今の僕から、メッセージを残しておこうと思う。

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社会人一年目を迎えられなかった君へ

僕が僕に手紙を書くってなんだか不思議で、恥ずかしいもんだね。まぁせっかくだから、正直に言っておきたいことをここでは言わせてもらうとするよ。

君は今大学の5年生をしていて、友達の多くは働き始めたね。そして、働き始めた友達の

「仕事まじ大変…」

「残業やばい…」

そんな、愚痴っている彼らの姿が、社会を動かす力強い大人の言葉に急に聞こえて、自分の存在が小さく感じられて、とっても惨めな気持ちになるんだよね。

分かる分かるよ。そりゃそうか、君は僕なんだもんな。


それにあれだよな、今まで漠然と描いていた、”キラキラした将来のイメージ”ってやつが、どんどん近付くにつれ、どうやらそんなにキラキラしたもんじゃないっていうのに気付いちゃったんだよな。

すんげぇ泥臭くて、しんどくて、そんな上に思い描いていたキラキラはあって。いや、もはやキラキラなんてものは存在してなくて、目の前にある現実をただひたすら進めて、現実にぶち当たり続けるしかないんだっていう、どうしようもない当たり前に、どうしようもなくぶつかっちゃってるんだよな。

分かるよ分かる。そりゃそうか、お前は俺なんだもんな。


でも、俺はお前のことだからなんだか大丈夫な気がするよ。って、今のお前が一番言われたら腹が立つ言葉なのかな?笑。世の中の全員がお前に興味がない気がして、世の中の誰もお前の味方じゃない気がして、全部自分で考えて、全部自分でやらないといけないと思ってるもんな、お前は。

でもさ、23の若造にできることなんてありえないくらいちっぽけだと思うぞ?もっと頼って、もっと弱さを認めて、いいんじゃないかな。

俺に言われなくても、お前はお前の弱さを無力さをわかってると思うけど。


それと、ちゃんと大事な人は大事にしとけよ。今の何者でもなくて、ホントに何もない、お前の近くにいてくれる人はホントに大事な人だぜきっと。

まぁ、今日はこんなとこかな。あんまり言ってもアレだしね。また気が向いたら、手紙でも書くよ。風邪引くなよ、俺。


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