LINEスタンプ狂想曲

クリエーターズスタンプの応募数が跳ね上がっているようで。

どうもその背景に一攫千金が見え隠れします。クリエーターズスタンプが儲かる、といったネット記事をたまに目にするのですが、はたして本当にそうでしょうか?

たしかに上位100位以内の人は月ウン万~ウン十万円という収入が見込めるでしょう。そういう意味で一攫千金のチャンスはたしかに、ある。チャレンジする価値があるという意味では、たしかに同意できます。

けど、4~500位から下となれば、ほとんど購入者はいません。一日に数名の購入者といったところではないでしょうか。僕も開始直後からずっと700位辺りをうろうろしていますからだいたい察しがつきます。今後スタンプの総数が1000個から1万個に跳ね上がったとき、その大半は全くマネタイズにならない可能性があるのです。

スタンプはさほど儲かりません。…言うほど悪くは、ないけれど。

そもそもが50枚弱のスタンプを実質50円で売っている(販売価格100円の半分を受け取る仕組み)時点で薄利多売です。1人のお客さんに1枚1円計算でスタンプを売ることになります。これは仕事としてとらえるには、ちょっとありえないサービス価格です。労力に対して元を取る、という発想のものではない。

ですが、問題はそこじゃない。

LINEスタンプを作るメリットというのは、そもそも、この面白いサービスに乗っかって、自分の作品を紹介できる、という点なのです。この自己表現を面白い、と感じる人たちが次々と参加してくる、実にワクワクするサービスなのです。

その目的は単純です。

<沢山の人の目に触れたい>

僕なんかは自分の本業にからめて宣伝したり、けっこう好き勝手にやっていますから、まだいいと思います。しかし、多くの下位のスタンプは人目につかずにいるのではないでしょうか?

大半の人がアプリの中でスタンプを購入します。検索もカテゴリ分けもなく、ただ人気順で上から掘り進めるしかない現在の使用では、上位に顧客が集まり、下位の作家は永遠に陽の目をみない可能性があるわけです。スタートダッシュに成功した上位のスタンプと、強い支持を得てランキングを駆け上がっていく「魅力的な」スタンプはさておき、残りの大半のスタンプ達がいかに人目に触れるチャンスを作るか、だと思います。今後必要なのは、下位のクリエーターズスタンプほど人目につきにくい現在のアプリの仕様変更でしょう。

正直、購入に至るかどうかは作品の魅力次第だと思います。順位というのも競争の適正な結果でしょう。しかし、せっかくの沢山のクリエーターたちの作品が、まず目に触れることもなく埋もれるのは忍びない。そんな風に思います。

ま、おそらく近いうちにそんな仕様変更があるんじゃないかな。…という期待尾も込めつつ、このへんで。


(投げ銭システムを置いておきますが、以下に特だった文章はありません。読んで頂き、ありがとうございました)

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