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パンダでもわかる miyabi(3)スマートコントラクト
やるやる詐欺で前回パート2を書いてからもう半年たってしまった。申し訳ない。その間に miyabi の露出もだいぶ進んだと思う。
うれしいことに何人かの読者のかたからパート3を待っています、という言葉をいただいた。これも miyabi のユニークさが開発者の興味をそそるからだろう。
さて遅くなってしまったが、miyabi の機能の中で私が一番好きな部分、スマートコントラクトについて説明しよう
アフターコロナ時代に世界を革命する技術
時代は変わってしまった。いや変わる瞬間を目の当たりにしている。
プライバシーや自由より、命を守るために国家による抑圧を受け入れる、そういう世界観がやってくる。それを受け入れるかどうか、コロナを前に日本人はその選択を迫られるのであろう。
しかしこのような二元論的な考え方は思考停止のようなものだろう。このような時にルールを書き換えて世界を革命できるのがテクノロジーの力である。
外に出ること
ワイブロに向き合ってちょっと疲れたのでドヤブロしたいと思います
キノコと土管でワイブロの重要性を訴えたとおり、我々は日々ワイブロを考えてはお客様に提案している。
しかしながらワイブロは難しいのだ。ブロックチェーンというもの抽象的で、顧客のメリットに直結しずらい。だから顧客メリットを出すには一つ二つひねることで、抽象的なブロックチェーンを具体的な何かに変換しなければならない。
ところが逆説的に、それを行うには顧客側の業務知識が必要となる。しかも一般的な業
パンダでもわかる miyabi(2)トランザクション詳細
前回・・・といってももう3か月前になる。この記事自体は3か月前に書いてあったのだが、諸事情があり公開が遅れた。もはや本気でmiyabiを売る気があるのかと疑われてもしょうがない、と反省しよう。
今年はmiyabiをどんどん表に出していきたい。なんといっても我々のブロックチェーンに対する想いが詰まった製品だ。今後の展開に期待してほしい!(自分を追い込んでみる)
早速だが2月4日に miyabi
キノコと土管で考えるワイブロ(Why Blockchain)
それってブロックチェーンじゃなくてもいいですよね?
我々が最も恐れているセリフだ。同時に最も真剣に考えている問題でもある。「Why Blockchain」と呼んでいるこの問題はこの業界では誰でも苦労しているらしく、こないだ LayerX さんに遊びに行った時も「ああ、ワイブロですね、難しいですよね」と、いともかわいい愛称で呼んでいた。
ワイブロ(気に入ったのでこれからはこう呼ぶ)に対して
スタートアップと特許の関係
当社の特許でお世話になっている 大谷先生の記事 が公開されていたので読んでみた。当社の特許のことに触れておりちょっとうれしかった。
しかし、なにより改めて特許という制度のありがたさ、当社の特許のすごさを思い知ったので、少し話してみたいと思う。
存在証明特許 さて この特許 が大谷先生の記事でも紹介されていた特許だ。発明の正式なタイトルは「存在証明装置、存在証明方法、及びそのためのプログラム」
量子コンピューターは無限の計算能力を手に入れるか?
Google の量子コンピュータの超越性の記事をきっかけにブロックチェーンや仮想通貨の安全性の話に飛び火し、ビットコインの価格が大きく動いた。現時点ではまだまだ実用段階ではないということは、すでにいろいろなところで語りつくされているだろう。
しかし量子コンピュータと暗号については私は前々から思っていることがあった。いい機会なのでそれを語ってみたい。今回は物理学的な考察が入っている。なのでいつ
パンダでもわかる miyabi(1)データの扱い方
ブロックチェーンは難解だ。そう思われていると思う。そもそも何に使えばいいかよくわかんないし、その動作原理ともなると技術者に放り投げてしまいたくなる。
それもそのはずだ。ブロックチェーンという言葉はビットコインから HyperLedger や miyabi などのプライベートチェーンまで、非常に幅広いものを指している。これはジェット機とモーターボートと車をすべて「内燃機関」でまとめているのと同
きっと何者にもなれないお前たちに告ぐ
せいぞーん せんりゃーく!!
再びタイトルで遊んで申し訳ない、またあまりにもマイナーなネタで申し訳ない。とりあえず申し訳ない。
さっそくだが先日 b.tokyo で当社の加納が bPassport について発表した。手前みそながらブロックチェーンの未来へのワクワク感を伝えることができたのではないかと鼻が高い。
しかし謎めいた bPassport という言葉といくつかのイメージだけでは消
コモディティ化する顧客基盤
スタートアップにとって喉から手が出るほど欲しいもの、それはなんといっても顧客基盤だろう。どんなにいい製品を持っていても、どんなにいいサービスを行っていても、顧客がいなければ利益は生まれない。せっかくの製品が評価されることもない。
スタートアップじゃなくても、たいていの企業において顧客基盤は最重要な資産だ。その獲得のために多大な広告費を支払い、しのぎを削っているのが現状だろう。
今回はブロッ
ブロックチェーンで異世界転生
別にラノベを書こうというわけではない。我々とTOM、IIDで行っている実証実験のムービーを見て私のゲーム心が刺激され、ゲームとブロックチェーンについて考えていたことを書いてみようと思う。
まず宣言しておきたい。ゲームとブロックチェーンは非常に良く合うのである。これはブロックチェーンの信頼を生む力、そしてトークンを移動させる力、に起因している。それを説明していこう。
ゲームが終わると世界が終
GAFAの倒し方知ってるよ?
最初に謝ります。タイトルでふざけ過ぎましたごめんなさい。
とはいっても今回はGAFAに関連することだ。少し遠回りになるが説明していきたい。
ブロックチェーンは社会を変革する力を持っていると思う。その一つの要素が「信頼」の源泉をシステム提供者からデータそのものに移管することだというのは前回書いたとおりだ。
でもこの能力は直接的に観測することが難しい。「お、このサービスは信頼の源泉がサイト
レゴで学ぶコンセンサスアルゴリズム
昨日当社のイベントがあった。そこでビットフライヤーブロックチェーンのロゴ入りのレゴをノベルティとして配っていたので、それを見ていて思いつた小ネタを披露しようと思う。名付けて「レゴで学ぶコンセンサスアルゴリズム」
次の3つの種類のレゴブロックを考える。
1、ノード用のブロック
2、投票用のブロック
3、コミット用のブロック
左下の完成図のようにノード→投票→コミットの順にブロックを重ねるの
ブロックチェーンというパラダイム
前回の投稿に対してコメントを頂いた。曰く「それは公開鍵署名の特徴であって、ブロックチェーンの特徴ではないのでは?」というものだ。コメントにそのまま返信しようと思ったが長くなりそうなので一つのエントリーとして書くことにした。
パラダイムシフトとは? パラダイムシフトという言葉ある。トーマス・クーンが唱えた概念で、ある分野においてそれまでとそのあとで考え方や手法などがガラッと変わってしまう現象のこ
「信頼」の源泉はどこにある?
ブロックチェーンを使えば信頼できる/信頼されなければならないデータ(例えばお金)を扱うことができようになる。ブロックチェーンの魅力といえばまずこれがあげられるだろう。
「信頼」はブロックチェーンにおける根本的な価値であるが、その原理やしくみはなかなか理解されていないのではないだろうか?今回はブロックチェーンにおける「信頼」の仕組みについて考察してみたい。
まずブロックチェーンにおける「信頼