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OZROSAURUSのワンマンライブを見て感動した。

2023/09/18は敬老の日。
HIPHOPグループ、OZROSAURUSの横浜アリーナワンマンライブの日だ。

このOZROSAURUSというグループは横浜をレペゼンしている事でお馴染みで、87年生まれの俺が中学1年生だった2001年にRolln 045という日本のHIPHOPアルバムにおいてものすごい傑作を世に送り出したグループだ。
レペゼン045!!と横浜の市外局番の045を連呼して地元を誇るそのスタイルに全国のB-Boyやヤンキー達は憧れまくった。

俺ももちろんその1人で、当時東北某県の田舎に住んでいたわけだが「レペゼン023!!」と自分の地元の事を呼んでいた。今思うと非常に恥ずかしい。だって雪国の田舎なんだもの。気になる人はこの市外局番を調べてくれ。

さて、そんな訳で当日、直前まで休日出社をこなしてギリギリで会場の横浜アリーナへ。
俺は菊名駅から徒歩15分という道のりを選んだ。
横浜アリーナへの道は随分と住宅地の中を進むのだな、なんて思って歩くと前方に角刈りに両腕に和彫のタトゥー、ティンバーのブーツのセクシーな姉ちゃんに二人組がいる。
間違いなくこの二人についていけば会場に着く。
こういう大きめのライブの時は、特に駅から会場を調べずともそれっぽい人に着いていけば問題なく会場にたどり着けるものだ。
和彫兄ちゃんとティンバー姉ちゃんの後ろをまいばすけっとで買った惣菜パンを食いながら着いていき、無事に横浜アリーナに到着。
会場内は20年前にタイムスリップしたのかというくらいにオーバーサイズファッションに溢れていた。
間違いなく、今ここが日本で一番ガラの悪い人たちが集まっていただろう。
バンダナを巻いた男女をあんなにたくさん見ることはもうあまりないだろう。
年齢層が30代くらいの人が多いのが印象的だった。俺も35歳だけど。
Rollin045が発売されたのが2001年だからもう22年。
モーニング娘の中で誰が一番好きか、なんて話をしていた思春期真っ盛りだった俺たちももう35歳の若者でもおっさんでもないような微妙な年齢になった。
ちなみに、モーニング娘では吉澤ひとみが好きだった。まさかひき逃げ容疑で芸能界を去ってしまうとは。悲しいぜ。

吉澤ひとみがニュースで容疑者と呼ばれるような時間を経て、俺たちは横浜アリーナに集結した。

トイレで見た目が怖い兄ちゃんに軽くぶつかったがとてもいい笑顔で「いえいえ」的な反応をしてくれたのが印象的だった。きっとここにいる人たちはいい年の取り方をしてるんじゃないだろうか。20年くらい同じアーティストが好きな純粋な男たちなんだ。もちろん女性も。

さて、そんな訳で死ぬほど大行列の物販を横目に席に。
直近まで仕事の状況的に行けるかどうかが謎だったので第三次先行での申込みとなったので3階の一番遠い席に。
まあここはここでゆっくり見れていいか、と自分を納得させた。

一緒に行った、地元の先輩のTさんと行ったがTさんはすでに先に着いていた。
Tさんと「Dr DREのUP IN SMOKE TOURみたいにアメ車に乗って登場したら爆笑しますね」なんて話をしていた。

あと、入り口で「OZROSAURUS」とロゴの入ったサイリウムを渡されたのも少し意外で笑った。OZROSAURUSのライブでサイリウムを振る時が来るとは。

※俺は昔水樹奈々にドはまりしたり、声優やアイドルのライブに行くのが好きだった事があるので、サイリウムを振る事に抵抗は無い。むしろUO(ウルトラオレンジ)を折ることに快感を覚えていたタイプだ。

さて、ライブ開始だ。
ライブのレポートは他の人がいい具合にまとめてくれるだろうからライブの内容を知りたい人はそういう人の記事やライブレポートを見てほしい。

俺の感想を箇条書き
・登場からいきなりやばい。MACCHOの声は本当に唯一無二〜!!

・Rollin045でインパラきたー!!本当にアメ車登場。T先輩と爆笑してしまった。しかし、このRollin045のMVで俺はローチャリというものを知った思い出がある。
あの頃2001年はyoutubeなんてものは無かったからMVを見るにはMTVが見れるクラスメイトに録画してもらうしかなかったんだ、そんな思い出が蘇る。
1stからの曲はこれが最初だったので会場がぶち上がる。ここにいるみんながオジロの1stが大好きなんだということを再確認。

・途中でバンドセットに。最初にバンドじゃなかったから「あ、やっぱりバンドやめちゃったのかな?」なんて思ってたけどそんな事なかった。
生バンドに全く負けないMACCHOの化け物っぷりに驚く。
ミクスチャーバンド顔負け、というかこれ以上のクオリティー出せるHIPHOPバンドなんて存在すんのか

・バンドセットで「WHOOO」。
もう会場みんな「WHOOO!!!!!!!!」でしたよ本当に。鳥肌が「ぶわーーー」ってなった。もう泣きそう。この曲がオジロで一番好きだ。バイブスが満タン超えてドバドバ溢れ出してた。

・Hey Girlでコーンヘッド登場。これは沸かないわけにはいかない。懐かしすぎて涙が出そうに。この曲のシンガー、誰なんだっけ。

・ゲストといえば最初にサ上とロ吉が出てきてた。

・ZORN登場。会場の湧き方が半端ない。
イマイチ乗り切れてない自分の前方のカップルの姉ちゃんがぶち上がってた。
少し周り見ると女たちの沸きっぷりが凄い。
ZORNが本当に今の音楽界のスターなんだと実感した。
ZORN目当てで見に来ている人も多いんだろうな。

・ZORN「こんにちは、星野アイです。」「それでは次の曲、アイドル」
は会場は笑ってたけど個人的にはやめてほしかった。MACCHO、絶対推しの子見てないでしょう。なんだろう、穴の穴が死ぬほど小さい発言だがこのOZROSAURUSのライブでそのユーモアは「違う!!」って俺は思ったよ。

・でもライブは最高だった。
「Rep」での1万人の「トシヤがマリファナ売りつける!!」の大合唱。トシヤも大満足だろう。

・KREVA登場。
んであの曲。
ああ、中学の頃は「KICKなんてダサいぜ!オジロが最高だぜ!」なんて思ってたけどこんな未来が来るなんて。
※HIPHOPに詳しくなってた高校生の頃には「KICK最高!」ってなってました。悪しからず。
日本のラップ巧者の頂上決戦!!痺れる!!!死んじゃう!!!
KREVAがMACCHOの肩を組んでる後ろ姿。もう感無量。生きててよかった。HIPHOPを好きでいてよかった。

・最後の曲はAREA AREA。
このためだけにDJ PMXが出てくる。やっぱりこのコンビが最高だ。
1万人の大合唱。横浜の人はみんな歌えるなんて言うが、東北のみんなも歌えるぜ。

そんな訳で凄まじいライブは終了。
歴史的なライブだったと思う。
HIPHOPのソロアーティストとして、老若男女からずっと支持されているOZROSAURUS。
昔はウエッサイ系、なんて時期もあったが黒歴史にもならず、むしろ多くのファン層をそれによって獲得した。
一体何がそうさせるのか、それはMACCHOがとにかく「ラップが化け物みたいにうまい。かっこいい。」それに尽きると思う。

ZORNの大躍進により、OZROSAURUS、KREVA、TBHというこれまでもこれからも間違いなくカッコいい、俺たちが憧れていた人たちが逆フックアップされて今の若い世代の前に現れて新たなるヘッズを獲得していく。
これは素晴らしいことだ。

このOZROSAURUSのライブは、1stの曲を思ったよりやらなかった。
新アルバムは全曲やってた。
これは、後ろをあまり振り返らずまだまだ前に進んでいくという決意のように感じた。

時には過去を振り返るのもいい事だと思う。
だが、こうして記録と記憶を更新し続けてくれるアーティストがどんな未来を見せてくれるのか。これからもずっと着いていきたいと感じた。

昔より、俺の人生に音楽は必要では無くなってきてしまっている。部屋にいても音楽はかけない。東京に上京して車も無く、田舎にいた時のように車で音楽を聞けなくなった。歳を重ねて結婚してクラブにも行かなくなった。なんとなく音楽をかける機会があれば流行りのプレイリストをかけてしまう。若いラッパーの言葉はあまり響かなくなった。付き合いが無くなった友達も多い。ライフステージの違いから気軽に遊びに誘えなくなった昔の友。酒を飲まなくなったから酒だけで繋がってた友人とも会わなくなってくだろう。

でも、そんな人達とも久しぶりに会えば俺はこう言うだろう。

OZROSAURUSの横浜アリーナのワンマンは最高だったぜ!!
HIPHOPは今も最高にかっこいいよな!!


って。

ありがとう、OZROSAURUS。

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