肉体を鍛えるのでなく、イメージする力を鍛える

2015年4月23日
「意識と肉体について、
意識・イメージすることが一番大事。体はそれについてくるだけ。
肉体を鍛えるだけでなく、イメージする力を鍛えよ」

継続的なレッスンは、バレエを踊りこなすための強靭な肉体を鍛えたり
表現を広げるための柔軟性を保つために欠かせない。
ただ、鍛えた自分の体がどのような状態にあるのか
あるいは、鍛えた自分の体をどのように使うのか
つまり体を動かすために、頭を鍛えるという訓練も忘れてはならない。

例えば、デヴェロッペ一つをとっても
「花が開くようなイメージ」をもって動かしているのと
ただ、パッセから脚を伸ばすだけの動作では、
こちらから見ていても、雲泥の差がある。

バレエの基本動作を分かってしまうと、それをこなせる自分で充分満足してしまうことがある。だが、その先がきちんとあって、
イメージや意識に添って体を動かす訓練もまた、日々の一歩一歩で修得していく技術なのだと、先生のコメントを聴くたびに思う。

バレエは何かを表現するための芸術である。
それが器械体操とは違うところ。

そこが到達点なのだと分かれば、
体が思うように動かなくても、できない範囲で表現する力を鍛えていくという方向にシフトチェンジしていけるのだと思う。

プロでない人、年を重ねて体が思うように動かなくなっても
目指すことのできる訓練がある。
それがバレエの魅力だということをタカギバレエで学べたように思う。

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