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塾業界の裏側

「京医6名、阪医4名合格講師」による受験対策講座(807)
 学校革命=スクールレボリューション(498)
塾業界の裏側:資格と実力のギャップについて
 ネットでは無責任な情報が流されているため、体験者として報告したい。私は、TOEIC、英検1級、京大模試、京大本番を全て受験し、Z会「六段認定証」を取得した。その結果、難易度を比較した実感は以下のようです。
 
 TOEIC800点超 < Z会「六段認定証」 <京大模試「A判定」 < 英検1級 < 京大二次8割超
 
 大学受験指導の現場では、京大を落ちて滑り止めの私大に通っている学生アルバイトが「京大クラス]を担当したり、英検準1級の講師が「京大クラス」を担当したりしています。私は、これは訴えられるリスクがあるのではと危惧していました。
 
 ChatGPTに「必ず合格させる」といった塾講師の発言が法的問題がないか尋ねてみたら、以下のような回答がありました。
「法的な観点から言えば、偽りの広告や詐欺的な行為、または不当な取引方法に関連する可能性があります。たとえば、講師がそのような保証をすることで料金を支払わせ、実際にはその保証を実現できない場合、消費者保護法や契約法に違反する可能性があります。
 
「うちの先生は京大卒だから大丈夫」
 と言う人もいますが、はたしてそうでしょうか?たとえば、2023年度の京大二次試験の最低点を見ると「総合人間学部(理系)」では、得点獲得率が60%程度ですが「医学部(医学科)」では74%程度です。
「60点の講師が74点ボーダーの受験生の指導ができるのでしょうか?」
 これは、最低点の話ですから現実にはもっとレベルの高い生徒が多くいます。
 
 私が大学卒業して、塾業界に入った時に感じたのはこの疑問でした。「受験英語」だけではなく、ECCのような英会話系の講師も同じです。帰国子女で「ネイティブ」水準の生徒を、英検2級の講師が指導していました。学校も同様です。英語が使える教師は少ない。
 
 気になったので、私は京大を7回受けて実験したことがあります。塾や予備校で教えている「受験英語」、英会話学校で指導する「資格英語」、帰国子女が使っている「ネイティブ英語」のどれが京大の本番入試で勝てるのか。結果は以下のようでした。
 
平成18年、20年(文学部)   正解率平均  66%(受験英語)
平成21年、22年(教育学部) 正解率平均  76%(資格英語)
平成24年、25年(総合人間) 正解率平均  79% (ネイティブ英語) 
 
 それで、自分の体験から得た知識を生徒の方に教えたら昨年は阪大医学部に3名、今年は京大医学部に2名の合格者がでました。もちろん、マスメディアを使った広告などしません。動画、ブログ、エッセイサイトなどで広報をしただけで通信生として応募が殺到したわけです。
 
 河合塾、駿台、東進、Z会など著名な予備校や大規模添削会社の指導者の経歴の透明度をチェックすれば分かります。東進衛星予備校が設立された1992年頃は、地方に高校生を指導できる塾は極めて少なかった。それで、東進はビデオ授業を全国展開させ「地方でも東京の一流講師の授業が受けられます」というキャッチコピーを使えたわけです。
 
 しかし、今はビデオ授業より動画授業の方がいい。授業レベルは同じですが、動画は無料ですからね。また、昨年のChatGPTの登場で参考書どおりの説明しか出来ない講師より機械の方が怒らないからマシだという認識が広まりつつある。こちらも無料ですから。
 
 私は昨日、生徒から質問を受けた時
「それは、奇数番号の数列を意味するから階差数列を用いれば原数列の一般項はだせるよ」
 と、言っておきました。ChatGPTには相手の学力を判断してヒントを出すことは出来ません。まだ、人間のやることは残っています。
★当塾の医学部合格実績★
京大医学部医学科6名(2024,2022, 2016, 2014, 2013)
阪大医学部医学科4名(2023-3名、2014)
名大医学部医学科2名(2018, 2013)
 
高木繁美。「高木教育センター」塾長。
 名古屋大学卒業後、アメリカユタ州で中学校教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。京大二次試験を7回受けて出題傾向を調査。英語81%、数学70%の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。
桑名市で指導中。God bless you. 指導を希望される方は、HPをご覧ください。

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