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しまね発”こどもに学ぶ美術鑑賞

2021年新年早々実家に集まった家族たちと島根県立美術館にいきました。

1歳9か月と3歳半の子どものおかげで5倍くらい楽しめました。彫刻作品(宍道湖うさぎ/薮内佐斗司)を見つけると、駆け寄って、「うさぎさん、うさぎさん、なにしているの?、いっしょにあそぼ。」と。つまりは、自然に見て、じっくり触れて、感じて、対話してるのです。2番目の子の足元にシジミをみつけると掘り返す、食べさせる、新しくシジミをあげるために、貝殻探しがはじまる・・・永遠と繰り返す・・。明らかにそのへんの遊具でのあそびとは違います。

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 美術館内へ。最初に出会った作品の前で。1歳9か月にして、この反応!じっと見つめて長時間動きません。人生初めて見る彫刻作品、ブロンズの女性像(ペネロープ/ブールデル)にくぎ付けです。いったい何を感じているのだろう?魂と交信しているとしか思えません。若いママもそんなわが子の凛々しい姿にくぎ付けでした(笑)。

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 我が家の毎年の初詣の地、澄川喜一氏の「風門」を東口から拝みます。門の間に嫁が島が見え、宍道湖面をわたりはるか出雲大社まで風が祈りを届けてくれるような気がします。こどもたちに導かれゆっくりアーチの石橋をわたりました。大社さんにむかって手を合わせ柏手をうちました。結界のしるし「神垂(しで)」をモチーフにした神域のそらに突き抜ける抽象彫刻からエネルギーを頂きました。今年こそ、きっと神様に守られていい年になるでしょう。
 美術館で美術鑑賞、あかちゃんからおすすめです。1歳になればもう見て感じて考えることも、そして話すことも、、、。そんな姿に大人が心を奪われ、忘れていた何か大切なことを思い出すことができます。美しいものに対して素直に向き合い、五感で受け止める感性を子どもから学ぶことができると思います。3歳過ぎると言葉や表情、体の動きでその喜びや楽しみを表現します。お母さんやお父さんに必死にその感動を伝えようとしたり、指をさして問いかけをしたり、好きな~を伝えたりします。その作品は子どもの心を映す鏡のようなものかもしれません。


 次の日、また美術館に行きたいね~というお兄ちゃんのリクエストに応えて、連日の美術鑑賞、、とおもいきや、ギャラリー前のキッズコーナーへ。
 ART系の本がいっぱい。床暖房ぽっかぽっか。大人も楽しめる贅沢なスペースです。好きな本を選ぶ子どもたち。色、形の好みがそれぞれです。自由に広げて、並べて、めくって、指さして、楽しみます。

 豪華な良本のなかに「ちびくろさんぼ」をみつけました。ちいさいころ母が何回も読んでくれてたこと、「なんで虎がバターにならなきゃいけないんだ!」と意味なく怒っていたことなどを思い出しました。いったい何十年前のことかいね~よもよも(笑)

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 レイチャルカーソンが、「センスオブワンダー」という本で子どものころの五感で感じる自然体験がいかに大切なことかをひと昔前に書いていますが、芸術がある意味人間が自然と一体化することで得られる世界観の表現だととらえれば、芸術作品を五感で感じる力も大切で、子どものころからホンモノにどんどん触れさせてやりたいと私は思います。神聖なる魂を持ち合わせているすべての子どもにそういう機会を与えるのは大人の役目なのかもしれません。
 

 って、決して難しいことを主張したいのではなく、私自身今年はもっともっといろんな子どもたちと一緒に美術鑑賞も表現活動も楽しんでいこう!と決意したわけで、、、 そういう場づくりしていきますのでよろしくおねがいします。

 もしよければ、、いっしょにあそんでみたいおともだち(赤ちゃんから高校生まで)がいたら、連絡くださいね。(笑)




 

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