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最近話題の女性ドライバー

最近、Twitterでバズっている「トラックめいめい」さんを知っているだろうか。

毎日の仕事上がり(休みの日もあるが)にジョッキの生ビールを、眉間にしわを寄せて美味しそうに飲む写真を、ただツイートするという、シンプルなものである。

しかしながら、この私ですら、夕方になると「めいめいはもうビールを飲んでいるのか」と、気になり、Twitterを見る習慣がついてしまった。

夜、自宅に帰っても、うちの嫁さんも「めいめいちゃんは今日も優勝してたね」と言ってくる。嫁さんもトラックめいめいが気になっているようだ。

※ちなみに「優勝」とはビールを飲んでいる時の「気分」か「気持ち」だと考えられる。


シンプルである「トラックめいめい」さんが、このようにバズることによって、現在の日本社会の課題解決に、多方面から影響を与えることが考えられる。

1.運輸・運送業の運転人材の不足解消と、女性活躍の推進。

めいめいさんは女性トラック運転手である。

現在、買い物等、オンラインでの通販が主流となりつつある中、物流の需要が高まっているが、それらを支える運転手不足が課題となっている。新潟県の、とある運送会社では、女性活躍を目的とした、女性用トラック(塗装等)を導入した他、子育ても考慮した働き方を進めている。働く環境や車両整備も必要であるが、女性トラック運転手のシンボル的存在がいることから、人材確保につながる。

2.若者のアルコール離れの解消

めいめいさんはビールのCMよりもビールを美味そうに飲む。

一般人であり、普通の若者であるめいめいさんが、眉間にしわを寄せながら美味しそうにビールを飲む写真から、同世代の若者に連鎖し、市販アルコールの売上貢献や、コロナ禍で疲弊した飲食業の支援につながる。また会合等でお酒を飲まない若者が増加していることから、会社等でのコミュニケーション不足や同期同志での関係構築が深まらないが(酒がなくても問題ないという意見も多数あるが)それらを解消する一助にもなる。

3.若者の労働意欲の喚起

めいめいさんは日中、トラック運転手として懸命に働くことから、その対価として仕事上がりのビールを美味しそうに飲む。

働く目的は人によって様々であるが、大きな目標だけではなく、日々、達成感を感じることから、労働意欲は継続できるものであると思う。ただ職務を遂行するだけではなく、自分なりの評価やストレス解消につながる時間を設けることから、自分を見つめ直すことになるのではないか。酒を飲みながらだが。

4.Tシャツの需要喚起
5.中高年層の閲覧者への精神的疲労の解消や話題提供などなど。

くどくどと書いてきたが、何が言いたいかというと

多くの情報がSNSから入手できる時代において、課題を抱えた分野や業界内に「シンボル的存在」を生み出すこと、育てること、それらを発信することから解決の一助や前進につながるのだと感じる。

それも「シンボル的存在」に造られたものを「やらせる」のではなく「自ら行う」ことが、嘘ではない魅力につながるのだろう。

建設業や運送業、主に外で活躍する業界では人材不足は深刻な問題である。

「トラックめいめい」さんのような特徴を持った若者が活躍することから、私自身、20年ほど建設業の作業員・オペレーターをしてきた経験者の一人として、新たなこだわりや考え方(職種や働き方)を持った時代で活躍できる若者が増加することを願っている。