設計に関する48章『せ』絶対安全•フェール•セーフで

『せ』絶対安全•フェール•セーフで
副題:信頼性情報をうるには

ここで、"Fail-safe"の語源は、英語で「安全を確保するための装置や手段」という意味で、
航空機やその他の機械システムにおいて、システムが故障した場合でも安全を確保する仕組みを
指して使われていた。
この言葉は、システムが失敗した場合でも安全を保つために設計された仕組みやプロセスを指す
ように広がってきた。

油圧の部品でも、この考えは必要であった。
事例1
ウインチのブレーキのラインの絞りの穴が1個で、そこに異物が詰まって、ブレーキが解放され
荷物が落下した。
結局、穴を2個以上設定した。
事例2
電磁比例弁のパイロットラインに異物が詰まって、スプールが開きっぱなしとなった。
結局、穴を2個以上設定した。
いずれも、性能に影響するので、メーカーと検討し穴のサイズはパイロットラインの最低0.5mm
として穴は2個以上とした。

設計標準としては
メイン回路の絞り穴は最低0.6mmとした。

品質基準としては
コンタミ基準としては、最大異物長径0.3mm以下と、品質管理部門での仕入れ先監査基準とし、
バリ取りマップを作り仕入れ先の油圧メーカーに配布し採用時のチェックにした。
そうする事で、品質面で安心、安全を確保出来る。大問題を起こす可能性を減らせるのである。

"Fail-proofの語源は、「完全に失敗しない」という意味で使われる言葉でFoolproofは、
もともとは「馬鹿にもわかる」という意味。(バカ除けと言われてる)
間違えることができないほど簡単な仕組みや方法を指すようになり失敗しないように設計
されたものを表現する言葉として使われている。

設計者はこの、両方の言葉を理解して開発することが必要である。


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