Nori TAKAHASHI

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設計に関する48章『も』目的忘れた高価な設計

設計に関する48章 『も』目的忘れた高価な設計 副題:最高の機能を最低のコストで 飛行機のB29の話しにあるように、キャビン内圧をどうキープするか、アメリカは多少の漏れは容認し補給して与圧した。 日本は漏れ無しを目指した。 飛行機が飛ぶ高さの空というのは気圧が低いのです。気圧とは、空気の重さによってはたらく圧力です。上空に行けば行くほど地上より飛行機の上にある空気が少なくなるので、気圧が小さくなります。また、気圧は横や下からなど、あらゆる方向からはたらきます。  人は気圧が低

    • 設計に関する48章『ゑ』画を描いたらクレームの予測を

      『ゑ』画を描いたらクレームの予測を 副題:自己検図のポイント ここで書かれている、応力集中は無いか、組み立てにおいても部品を減らせないかなどは、計画時点でしっかり検討すべき事項である。 新規の計画をする場合、設計検討項目の洗い出しをまず実施することから初めて、構想を考えるべきである。 設計検討項目が洗い出せないと言う新規性の高いものは極小である。 また新規性が高いもの程、設計検討が必要な項目を洗い出しておかないと計画など出来ないはずである。 それは、上級設計者も交

      • 設計に関する48章『し』試作は完成をもって半ばとす

        『し』試作は完成をもって半ばとす 副題:玉成まで道通し 「玉成」は、日本語で「完全に成し遂げること」や「完成すること」を指します。また、目標や計画が達成され、成功を収めること。 機械設計の場合、設計段階、試作段階、 量産立ち上げ段階、量産段階と図面に手を入れる段階が沢山ある。 取扱説明書なども設計者は執筆する。 量産段階では、現場からの改善要望、コストダウン、更には市場不具合の改善など設計者は休む暇など無い。 この一連の仕事をこなせて、設計者は一人前になる。 今では、生産技

        • 設計に関する48章『み』未熟者の恐れ知らず

          『み』未熟者の恐れ知らず 副題:設計者の段階 今の時代だと、構想、計画、設計の各段階で必ず、デザインレビューなど様々な関所があり、未熟者の開発で恐れ知らずの設計があったとしても、各段階の関所で引っかかる。 設計者の段階としては、3年、5年、10年、20年程度で区切られて来ると思う。 3年目程度 まだ計画は出来ない。 図面バラシの仕事が多い段階である。 5年目程度 出来る人は、計画をし始める。色々な標準を確認しながら、ものづくりの現場も考えて計画がやっと出来る。 10年程度 ど

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          設計に関する48章『め』目でたしかめよクレーム原因

          設計に関する48章 『め』目でたしかめよクレーム原因 副題:現物検証してから変更せよ この話しは、クレーム品の改善検討には必須である。機械の場合、故障の内容をしっかり見極め無いと適切な改善が出来ない。 例えば、構造物が破損した場合、破損部の破断面解析をする。 繰り返しによる疲労破断なのか、一発破断なのか。材料の疲労限度線図と照らし合わせる。過去の試験結果と照らし合わせる。 など、事実確認と裏付けをし、必要なら再検証をしないと、解決出来無い場合がある。 特注品の場合、アワメータ

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          政府の復興支援策は適切なの?

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          設計に関する48章『ゆ』ユーザの声は天の声

          『ゆ』ユーザの声は天の声 副題:改良・開発のヒント 開発者はユーザの声は直接聞くべきである。 開発を進めるときに市場調査をしっかり実施し、色々なユーザの使い方、要望点を使っている 現場の作業されている方々に聞くべきである。 機械の場合、現場の管理者に聞いても、実際に 理解して話していない場合もある。 出来れば一週間程度同じ現場に張り付くと見えないものも見えて来て、開発時に盛り込むべき 機能や改善点が見えてくる。 通り一辺倒の市場調査では、担当営業の想いと か、現場管理者の意見

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          設計に関する48章『き』きれいな図面より吟味された図面

          『き』きれいな図面より吟味された図面 副題:製図工数節減 この内容は、昔はドラフター等で設計していた手書き図面のころの話であり、きれいな文字などに拘っていた時代の話であるが、筆者が文中に記載されているが、如何に標準品を使い多くの図面を書かずに済むかを計画時にしっかり検討すべきである。 ①機能品(要素部品)は評価済みの物を使う。  油圧部品(電磁比例弁、走行モータ、安全弁、シンダのパッキン類等)  電気部品(制御基板、ジョイスティック、稔回ケーブル等) ②自社で設定している標

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          設計に関する48章『さ』さみだれ訂正(変更)は生産なかせ副題:作る立場で変更せよ

          設計に関する48章『さ』 『さ』さみだれ訂正(変更)は生産なかせ 副題:作る立場で変更せよ 設計変更は前にも述べたが、設計変更に設計が費やす時間の数倍後工程では時間がかかる 【変更の優先順位】 1.重要品質問題の解決   これは損失防止の観点からも最優先でタイムリーに実施が必要である。   この場合、その部品に関しては、改善要望も収集し同時に変更をすること。 2.現場及び仕入先からの設計変更要望   これは、要望の強弱で採用を検討し生産技術部門と順番を決めると効果的で

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          おかしいと思いませんか?

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          設計に関する48章『あ』後始末は倍かかる

          設計に関する48章 『あ』 『あ』後始末は倍かかる 副題:急がば回れ 源流は設計であり、川上が濁っていると下流は全て濁ってしまう。 部品表を作成する時は二人で読み合わせを二度やれと言われました。 後輩にも、必ず守らせました。 ボルト1本でも間違えれば、現場では組立が止まってしまう。 まして、機能部品の品番を間違えると、どこにも在庫がなければ、2~3ケ月は開発が ストップしてしまう。 納期を急がせれば、価格は倍以上掛かる。 設計が10分確認を惜しんだ為に発生する手配漏れを挽

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          設計に関する48章『て』テスト終わって対策でず

          設計に関する48章 『て』テスト終わって対策でず 副題:テストは趣味にあらず ここで、最重要なのは、テストをする目的である。 1)設計で見落とした所を見出す →いまは、FEM解析など解析ツールを駆使して最弱部や、流体の流れなどを検討し危なそうな所に歪みゲージを貼る。 昔は、何百枚も貼ったが今は危なそうな部分の周辺に貼る。 2)設計困難または不安な所があり、テスト確認したい。 →1)と同じ手法で進める。 3)性能が設計値と合致してるかの確認。 →これは、機能品の場合であり、設計

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          設計に関する48章『え』縁の下は力持たせ

          『え』縁の下は力持たせ 副題:ベースの剛性を高めよ 操作レバーの土台の剛性をしっかり確保せよと書かれている。 取り付け面の板厚も必要であり、操作レバー自体の剛性も必要である。 フィンガー操作レバーもあるが、ショベルで使われる様な長いレバーもある。 操作方式によって、荷重条件を変えて設計する必要が出てくる。 ジョイスティックと呼ばれる操作レバーでレバーガードがある場合はフィンガー操作となるのでレバー先端に加わる荷重を設定する。 レバーガードが無い場合はレバーを握っての操作を想定

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          設計に関する48章『こ』こわれたところは強度を2倍に

          設計に関する48章 『こ』こわれたところは強度を2倍に 副題:事故再発防止 色々と検討し、それでもこわれた場合は、まずは何処がこわれたのか?を見ることから始まる。破断面解析をし、疲労破壊か応力集中破壊か一発破壊か見極める。 次に壊れた部分の設計FEM解析結果と試験での応力確認結果と照合する。 疲労破断や応力集中破壊であれば、強度二倍にしておけば問題は収まる。 一発破壊的な破断面なら、顧客の使い方の問題の可能性がある。同様の問題の発生があるのかどうかサービスのクレーム情報などを

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          設計に関する48章『ふ』部品多ければ不具合多し

          副題:システムの信頼性 信頼性工学などが普及し、分析手法として昨今は、当たり前の考えになっている。 組立からしても、部品が多ければ締結部品が増えトルク管理も必要な箇所も増加する。 ここで、機能部品はモジュール部品として機能部品評価を徹底的にやると記載されている。モジュール部品の考え方はどれだけの展開を考えているのか、モジュールマトリクスをしっかり作成し、機種を横断して、使われて方を洗い出し、試験条件と合格条件を決めて評価を徹底的に実施する。 機能部品はシリーズ化し、カタログ製

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          計画良けれ終わりよし

          設計に関する48章 『け』計画良けれ終わりよし 副題: 初期(基本)設計の重要性 今回の大東さんの杭設計の問題の場合 出発が間違った方向であれば、これはいくら立派に仕事をしても全てボツとなるが、どう挽回するかの目標がしっかりして入れば、無駄な労力は使わないで済む。 今回は、上物の設計は非常に良かった。 設計からは上物も変更して考えると提案され たが、上物はそのままとして、杭でなんとか出来るはずと考えて検討を要求した。 今回の挽回策 上物は変えないと言う基本方針にした。

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