生まれいづるいのちへ一妻の詩⑻

もしも 私がいま 胎内にいるとしたら
私はこんな言葉を聴きたい

あなたのこれから生まれいづる世界は
希望に満ち満ちていると
人々は信頼し合うことを尊び
尽くし合うことを喜びとす

何よりもあなたはこの世界に生まれいづることを
誰からも望まれていると
何もかもから祝福されていると

人々も 草も木も花々も
空も雲も大地も海も
あなたを祝福することを待っていると

たとえ あなたの生まれる日が嵐であったとしても
あなたを待っている大喝采だと信じなさい

すべてのものに宿る
すべての営みの奥の
善意を信ずる心を持って
この世界にいらっしゃい

あなたの生まれいづる世界
あなたはそこで
あなたの愛を羽ばたかせ
あなたの玉手箱を開けて
あなたの持てる善きもののすべてを
腕いっぱいに惜しみなくのせて
私たちのいるこの世界に贈り続けて下さい
それはこのうえない喜びなのだから
あなたにはそれが出来るのだから

大丈夫
あなたがいま護られているように
あなたが生まれ出でても
あなたはいつも護られている

たとえ雨風に打たれても
あなたはいつも護られている
それがこの世界の摂理だから

そのことを信じて
心弾ませながら
愛に満ちた
この世界へ
どうぞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?