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うつ病の人への接し方

はじめに


ここに書いたことが全てではありません。また症状も様々ですので、一概に当てはまるというわけでもありません。

ですが、うつ病の治療には絶対的に人のサポートと理解が必要です。

ここに書き出したものは、私がうつ病で塞ぎ込んでいるときに感じたものも含まれます。このNoteが患者様、ご家族様、ご友人様の参考になれば幸いです。

うつ病は治らない病ではありません。時間はかかるかも知れませんが十中八九感知に至ります。

うつ病って何?

私もそうでしたが、うつ病は気の持ちようではどうにもなりません。サボっているわけでも怠けているわけでもないのです。

よく病院に行くなとか書いてある書籍がありますが、私はお勧めしません。ただ全て病院が正しいというわけでもないとは思います。

うつ病になると、仕事や学校に行けなくなったりすることがあります。 本人にとっては何をする気にもならないほどにつらい状態で、それまで出来ていたことでも出来なくなってしまいます。

周囲から見ると、それまで元気に行動していた様子を知っていれば、「怠けているのだろう」「逃げているのではないか」と責めてしまう事も…

うつ病は脳の働きが低下することによって生じる「脳の病気」です。

脳の働きを活発化させる治療に適切に取り組まないと、どんどん悪化してしまうこともあります。

病気の中で苦しんでいる人は「いつまで続くのだろう」「もう治らないのでは」という苦痛や恐怖の中で生活しています。

かけてはいけない言葉

  • 無理しないで!…意外と言ってますよね。でも鬱病の人にはNGワードになります。脳の働きによって自己肯定感が著しく低下している中で「無理しないで」なんて言われると疎外感を感じることもあるんです。

  • 早く元気になってね…これもNGです。うつ病は、時間がかかる病気です。そして、そのことは本人が一番知っています。良かれと思って上司などが「早く良くなれよ!」なんて言ったりすると。『早く直さないと自分の席がなくなっちゃう!』なんてプレッシャーを与え病状を悪化させることに繋がります。

  • 本当に鬱なの?…論外です。信じてもらえないって病気じゃなくても辛いですよね。意を決して、鬱であることを伝えたのに信じてもらえない。まったく理解してもらえないって深く傷つき落ち込むことに繋がります。

  • 気にしすぎだよ。…うつ病の苦しみがわからないからこんなことが言えるんだ!って思っちゃうんです。そして思ってしまったことに自己嫌悪…そんな悪循環になりかねない言葉なんです。

  • 頑張って…この言葉は場合によってはOKですが、基本的にはNGです。OKのときに関しては後ほど書きます。気にしすぎと同じ理由に付け加えて、多くのうつ病の患者さんは頑張りすぎてこれ異常頑張れなくなっています。『頑張らせてはいけない時』もあります。

この他にも患者さんが『居なくてもても平気』と思わせてしまう言葉や迷惑をかけてしまったと思わせる言葉は避けましょう。

かけてほしい言葉

って実はないんです…話をするのも面倒何です。じゃぁ何で小見出しにしたんだよ💢ってなりますよね。これ正確に書くと『掛けてあげてほしい言葉』または『掛けても良い言葉』です。

  • 悩みあれば聴くよ…ウツになると意欲がなくなり、普段の生活ができなくなり友人との付き合いも無くなり次第に疎外感を感じます。独りじゃないからね、友達だからねって言う言葉はうつ病で苦しんでいる人にとって大きな安心感につながるのです。

  • 良く頑張ったね…自己肯定感が低下している中でのこの言葉は、自分を評価してくれる。見ていてくれる人がいる。と感じることができます。自己肯定感も上がり尚且疎外感も緩和されます。

  • 頑張らなくても良いよ。そのままでもいいんだよ…頑張りすぎてダウンしている人に頑張れって言えないですよね。この2つの言葉は安心感と自己肯定感を上向きにしてくれることが多いです。

頑張れって言っちゃ駄目なの?

先に書きましたが基本NGです。疲れ切って自己肯定感が底辺の状態でのこの言葉は、フルマラソンを走ったあとに吸水も息を整える時間もないままもう一本フルマラソンをやれって言っているようなものです。

仕事に関してもですが、『頑張って病院に行こう?』とか、『頑張って日記書いてみよう?』とか、『もう少しだから頑張って食べよう?』とか進める行為もNGです。

ではOKな時は

本人から『やってみたい』という意欲があるときです。それでも途中で諦めたりします。そうすると自己肯定感が一気に下がります。そんな時は『よく頑張れたじゃん』って褒めてあげてください。

怒る、叱るもNG

この行為は本人の自尊心を傷つけ自己肯定感を急降下させますので絶対NGです。

自殺をほのめかしたら?

まずはしっかりと話を聴いてあげましょう。少し話すと落ち着きます。一生懸命に耳を傾けながら、誠実な態度をとり続けることが重要です。相手が真剣に話を聴いてくれていると感じると落ち着くことがあります。

逆に、話を聞かずに一方的に反対されたり
おざなりな態度を取られたりされると心を閉ざしてしまいます。

相手の気持を尊重しつつ、自殺に関してはしないでほしいという気持ちを伝えましょう。

沈黙で意思を伝えている場合もあります。本人が自分の気持ちを話すようになるまでじっくりと待ってください。

最終的には専門家に任せる。

自殺企図や希死念慮は非常に重たい問題です。お子様であっても大人であっても決して軽く扱わずにスクールカウンセラーや専門医にご相談ください。

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