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守・破・離の離、しょにょ4、最終章


無題1
F50号キャンバスに油彩

ピカソ、ミロ、ステラ、岡本太郎、ここで彼ら4人をいっぺんに語らせていただきます。

実はこの4人は、画面に影響ってほとんど受けていませんで、ただ語りたかっただけみたいです。

まずステラ。

正直申し上げて、ある意味でわたしは彼にはかなわないなぁ、などと思ったので、その点について語ります。

創造のエネルギーはもちろんのことながら、彼って、デビュー当時から自分の人生のゴールというのがはっきりしていて、それに向かっていろんなシリーズを段階的に追求し発表していっているように思えるのです。

時代が経つにつれて、より楽しく、より自由なものになっていっています。

デビューの黒いストライプとか、発表してそれがコケたらどうしようか?などとは考えもしなかったのだと思います。

なんだか人生がとんとん拍子みたい。

千葉だったか、彼の巨大なシルバーグレーのレリーフ作品を観て、びっくり仰天してしまいました。

観ていて楽しい!

敵わないのが悔しいなどとは思いません。

なぜなら彼は、自分の藝術を追求するにあたり、情緒性というものを排除しているから。

ただ面白い。

いろんな色、いろんな形を表現できている。

本当にただ面白いだけ。

何かを極めるためには、何かを犠牲にせざるをえないのかな?

感動、感心、敬服したところで、次にミロさんです。

いろんなオリジナルのキャラを生み出した天才。

わたしは彼の作品たち中で、書を思わせるような黒ストロークの作品が特に氣になります。

彼に勝手にインスパイアした作品が、今回貼り付けている"無題1"です。

彼の黒とは似てはいませんが、わたしもわたしなりに書というものはバリバリ意識しています。

書だったり水墨画だったり、わたしは平筆しか使っていませんから、それなりの画面になってしまいます。

それでもってわたしは、黒ってあんまり得意ではないんです。

黒に見える色って、インジゴなのです。

インジゴって、3年前、ある意味新しい画家人生を歩み始めた時に、ネープルスイエローとともに生まれて初めて使って、この2つの色はそれ以来、わたしの作品に必要不可欠なものになりました。

わたしは楽しいもの、ユーモラスなものというのが、元来とても好きでして、普段の自分のキャラってそんな面が如実に出ている、出している。

だからミロには憧れるんですけれど、いざわたしの画面を見ると、なんだかシリアスなものも感じさせるようです。

それでいいのですけど。

次、ピカソ。

あまり語るべきところってないのかも?

形を自由にした人、とでも申しましょうか。

いろんな現在の画家の作風って、彼無しでは発展しなかったと思います。

彼の絵ってグロい感じが付きまといますね。

それが、彼の彫刻作品では、とっても楽しいい形に、わたしには感じられるので、それが好きです。

ただ、一言言わせてください。

ゲルニカって、戦争の悲惨さを訴えてると彼は言っているらしいのですが、わたしはどう見ても漫画にしか見えません。

以上。

最後に岡本太郎。

「藝術は美しくあってならない」などと、今では使い古されたコピーのパターンでしかありませんが、それを一生かかって実践したところが尊敬できます。

そんなことより、彼の素晴らしいところは、彼は生涯にわたって自分の絵を売らなかったらしいのです。

はっきりした理由って、まだわたしは知りませんが、わたしも彼にならって自分の絵に値段をつけないことに決めました。

その理由は、わたしのポリシーとか読んでください。

そう決めた後、いろんな人の意見や、余計なお世話のために、いろいろ揺らいだりしたのですが、多分もう大丈夫。

ただ、わたし取り巻く現状って、お金がまだどうしても必要なのです。

どうやって画材を確保しようか?どうやって生活していこうか?とか、警備員をやるしか知りませんしね。

ビジネスの類はいろいろやって、失敗ばかりで、もうこりごりです。

収入が少ないのは生まれつきなの?とか思ったりします。

まぁいいや。この章は、そんなこと言うところではありませんでした。

岡本太郎さんて、「ピカソを超えましたか?」と言う質問を受けて、「・・・と思っています」などと言ってたように記憶していますが、何か歯切れの悪さを感じてしまって、それが彼の限界かな?とか思いました。

彼のペルソナは、強烈なものでしたが、わたしのペルソナは地味なものでありたい。

派手なのは作品だけで充分です。

例えば有名になったとしても、そっとしておいて欲しい。

その反面、自己顕示欲もわたしは半端ないので、歳をとった今でもロックバンドなどまたやりたいな、とか思っています。

といってもコピーバンドですけどね。

いろいろ画家さんたちについて語ってきましたが、わたしは彼らほど有名になれなくても、わが道を歩んでいけそうです。

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