復活

 1月23日をもって販売終了となっていたマクドナルドの「ホットティー」、2月下旬に販売が再開されることが決まりました。販売終了の報道を掲載したYahooニュースのコメント欄には約700件の販売終了を惜しむ投稿があり、そうした声を受けたマクドナルドが販売再開を決めたのだそうです。

 こうした声が届くのはSNSあってこそでしょうね。Xのトレンドにも入っていたと記憶しています。私も販売終了を惜しむ投稿をしていましてが、本日、カバンに入れっぱなしにしていた、ホットティーのティーバッグを発見し(一つ買うとティーバッグを二つくれるので、そのうち一つを使用し、もう一つは取っておくのが習慣化しています。)、「そう言えば販売終了だっけ?」と思い出して調べてみたら、復活の記事を見つけました。何より、「惜しい、惜しい」と喚いておいて、販売終了の報道から半月くらいでもう忘れていた自分を反省しなければなりません。

 とはいえ復活は嬉しい限りです。分からないのは、これだけマーケティングなんていう言葉がもてはやされる世の中で、マクドナルドほどの企業が顧客の嗜好を見誤ることがあるのかということです。ホットティーがどれだけ売れているかなんていうデータはしっかり取ってあるでしょうし、粗利もしっかり計算されているでしょう。儲けるだけが商売ではありませんが、販売終了とするからにはメーカーから値上げ要請があり、適正な粗利を得ることが難しくなったなんていう背景があったのかも知れません。契約が切れるタイミングだったのかも知れませんし、企業としては様々見直しをするタイミングで引っ掛かるところがあったのでしょう。

 マーケティングと言いましたが、ホットティーのように地味な商品はあるのが当たり前で顧客の声みたいなものも聞こえづらいのかも知れません。それでも徐々に売上が下がるなどしていて、商品としての存在感を示すために敢えて販売終了と発表するという、それ自体がマーケティングなのかも知れないなんて邪推してしまいました。

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