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思春期デコボコ相談室

 大下隆司著「思春期デコボコ相談室 母娘でラクになる30の処方箋」を読みました。著者は精神科医で、代々木の森診療所の院長です。昨年、出版社の方に3冊ご恵贈頂いた中の1冊なのですが、2冊はすぐに読んだものの、本書だけちょっと時間が空いてしまいました。姪っ子も中学生になったし、先日読んだ「トランジェンダーになりたい少女たち」にも関わってくると思い、続けて読みました。  思春期の子を持つ母親の悩み相談といった内容でしたが、冒頭、「思春期の心と体を診ることは、脳の発達を診るというこ

    • トランスジェンダーになりたい少女たち 4

       続きです。 安倍晋三氏はアメリカで起こっているこうした事態を認識されていたようで、LGBT理解増進法にも慎重な姿勢だったと聞きます。推進を求める稲田朋美氏らにも「これは国際的な政治闘争だから、、、」と慎重な姿勢をといていたとも聞いています。それが全て本当かどうかはわかりませんが、こうした話を聞いたのは当然亡くなられる前ですし、記憶の範囲ではそこから更に数年前だったと思います。それくらい前から本書に描かれているような事象を把握されていた安倍晋三氏は流石だなと思う一方、安部氏

      • トランスジェンダーになりたい少女たち 3

         続きです。  「ティーンエイジャーはほかのあらゆる年代よりも危険を冒す。とりわけ仲間の賞賛がかかっているときには危険を冒す傾向にあることが神経学でも明らかになっている。(中略)ティーンエイジャーは仲間と向き合うと、ほとんど自分を抑えられない。自己抑制を司ると考えられている脳の前頭前野は一般的には二十五歳まで成長が終わらないからだ。」とありました。ティーンエイジャーに限りらず「仲間と向き合うと、ほとんど自分を抑えられない」ような方も結構見ておりますが、自らがその年代だったこ

        • トランスジェンダーになりたい少女たち 2

           続きです。  少女が性別違和を訴え、ホルモン治療や性別転換手術を希望するようになります。親はもちろん反対しますが、思春期なんて親の言うことよりも、友達や先輩の言うことが優先になってしまうもの。私自身もそうだったように思います。SNSの影響もあり、先述したようなインフルエンサーの影響力もある一方で、医療機関でホルモン剤を処方してもらいやすい言い方や、親を説得しやすい言い方のアドバイスもあるのだそうですから恐ろしい限りです。もちろん、そうしたことに異を唱える医療関係者もいるの

        思春期デコボコ相談室

          トランスジェンダーになりたい少女たち

           アビゲイル・シュライアー著、岩波昭監訳、村山美雪・高橋知子・寺尾まち子共訳「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を読みました。著者はアメリカのジャーナリストで、本書は各新聞社から「今年最高の1冊」と評され、世界9ヶ国で翻訳されています。しかし日本では、KADOKAWAから出版予定だったものが、抗議活動によって出版停止となり、産経新聞出版が出版に踏み切った曰く付きの本です。著者が実際にたくさんのトランスジェンダー当事者らに綿密な取材をして

          トランスジェンダーになりたい少女たち

          門前仲町

           東京15区の衆議院補欠選挙、良くも悪くも盛り上がっているようで、連日、Xのトレンドには「飯山あかり」、「日本保守党」が登場しています。一方で、つばさの党による選挙妨害もすさまじく、警察に指導をされると警察署内で怒鳴り散らしているような動画まで出ていました。しかも、この動画、つばさの党の方が撮影しているようで、警察の方らしき方が「撮影を止めてください」と言っていることに対して、「だまれ、撮影止めたら応えるのか」と恫喝しています。  なんだかすさまじい状況ですが、飯山あかり氏

          門前仲町

          酒日誌 173

          2022.06.03  会社でリモート勉強会の後、呑みながら感想を語り合いました。スーパードライの大瓶、インドの青鬼、あと何らかのIPAを用意し、おつまみに肉屋で唐揚げ、野菜の混ざったちぎり揚げ、餃子フライなんていうところを買っておくと、母が野菜も用意してくれました。久しぶりにお会いする福岡の経営者の方といろいろとお話させて頂き、勉強にもなりながら、どんどんビールが進んでしまいました。 2022.06.04  結婚記念日で妻とコンサートを観に中野サンプラザへ。終わって、「焼

          酒日誌 173

          悲願へ 21

           続きです。  道徳について「道徳を他人に言う人は、全部が噓と思っていい。」、「道徳的なことを覚えたとしたら、自分に対してやる人が真の道徳家だ。」とありました。どこまでも道徳に対峙する人間に厳しいです。そこで、例えとして広田弘毅が登場しました。広田は中学生になるとき、父親から「論語」を貰ったのだそうです。その「論語」を毎日寝る前に三十分ずつ、一生涯読み続け、処刑の前日も読んでいたそうです。その広田ですが、論語を家族に語ったことがないのだそうです。道徳を教えるのは生き方であり

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          東京15区ネット討論会 2

           続きです。  乙武さんは上手ですね。他人の主張を一旦受けれておいて、しっかりと自分の主張を交えてお話を展開されていました。言葉も流暢で好印象だったと思う一方で、憲法についてはちょっと支離滅裂な感じを受けました。飯山さんが「乙武さんは9条改正反対でしたよね?」とズバット切り込んでくれて痛快でした。  参政党の吉川里奈氏はちょっと喋りが朴訥としていて、それが逆に好印象になるのかもしれませんが、主張が若干弱い気がしました。憲法改正のところで、「参政党は改正ではなく創憲です。」

          東京15区ネット討論会 2

          東京15区ネット討論会

           YouTubeで「衆議院議員補欠選挙・東京15区(2024) なんで立候補したんですか?【ネット討論会】」を観ました。公益社団法人東京青年会議所とYouTubeチャンネル「ReHac―リハック【公式】」の共同開催です。青年会議所は私が在籍していた頃から各地で公開討論会を開催しておりましたが、時代は変わってYouTubeで配信されるのですね。  司会は東京青年会議所の高橋一八氏。どういうポジションの方かと調べてみたら江東区委員会の委員長でした。ファシリテーターは高橋弘樹氏。

          東京15区ネット討論会

          補欠選挙告示

           衆議院の東京15区、島根1区、長崎3区補欠選挙が告示となりました。東京15区は前任者の柿沢未途氏が2月1日に議員辞職、島根1区は前任者の細田博之が逝去、長崎3区は1月24日に前任者の谷川弥一氏が議員辞職したことに伴うものです。柿沢氏は江東区長選挙における選挙違反で逮捕、谷川氏は裏金問題によって政治資金規正法違反で略式起訴、どちらも情けない話で、さすがに敗色濃厚と見たのか、どちらの選挙区にも自民党から候補者は出さないようです。  やっぱり注目してしまうのは東京15区です。日

          補欠選挙告示

          悲願へ 20

           続きです。  新たに「今は家族との付き合い方も形骸化しているように見受けられるが、どうでしょう。」という質問になりました。著者は「自分が好かれたい」、「幸福になりたい」ということが原因で、本当の「人間づき合い」が出来なくなっているとのことでした。著者は父親との関係性に触れていましたが、私も仕事で父親とぶつかることが多く、出来るだけコミュニケーションを避けるようになっていました。これはまさしく形骸化で、以前から反省しておりましたが、更に反省させられました。著者は父親とうまく

          悲願へ 20

          175号

           ドジャースの大谷翔平選手がパドレス戦で4号ホームランを放ち、元ヤンキースの松井秀喜氏が持つ、日本人選手最多のメジャー通算175号本塁打に並びました。さらに、この後の打席でもヒットを放ち、日米通算1000本安打も達成しました。松井氏はMLBで1236試合で175本塁打だったのに対し、大谷選手は717試合で並んでしまうのですから凄まじいです。  松井氏はメジャーに行く前の5年間で34、42、42、36、50と本塁打を量産し、2回の本塁打王に輝いています。まさに全盛期といったタ

          鈴木康友

           職業差別とも捉えられる発言が炎上し、辞職を表明していたしずおかけんの川勝知事が辞表を提出しました。牽制のトップですから、通常は辞表の宛名になる側だと思うので、どこに提出するのかと思いましたが、県議会議長に提出するのですね。知りませんでした。  次の知事候補にと川勝氏から立憲民主党の衆議院議員・渡辺周氏の名前が挙がりましたが、他に副知事の大村慎二氏、浜松市長の鈴木康友氏の名前が挙がっています。ですので、報道などで「鈴木康友」と言うお名前がどうしても聞こえてくるのですが、聞く

          悲願へ 19

           続きです。  質問が変わり、オリンピックについての著者の考えが問われました。唐突な気もしますが、質問者は、本講演が東京オリンピック前に実施されたこと、そのオリンピックが本来の目的と離れた事業になっていると思ったことから質問に至ったようです。著者曰く「現代に対しては何の価値もない」とのことでした。さらに、オリンピックの精神は既になく、今は単なる金儲け、イベント、アスリートの出世コンテスト、マスコミ的な見世物になっていると辛辣です。また、ヨーロッパ帝国主義から生まれた祭典なの

          悲願へ 19

          家族と法 2

           昨日の続きです。  介護保険制度については詳しく知らなかったのですが、「65歳以上の高齢者またはその家族が市町村に申請し、介護認定審査会で要介護または要支援と認定されると、その段階に応じてケアマネージャーがケアプランを作成し、高齢者本人がプランに従って、サービスを提供する事業者と利用契約を結んで、居宅介護サービスまたは施設介護を受ける」という流れになっていることを知りました。「四〇歳以上の住民は所得に応じた保険料をしはらい、サービス(介護給付)を受けたときには、その費用の

          家族と法 2