国葬義

 故・安倍晋三元総理の国葬儀が執り行われました。一般献花に伺いたいところでしたが、平日だし、仕事を一生懸命やることも日本のためと思い、取りやめました。でもやっぱり気になって、仕事の合間を縫って、テレビで少し観てしまいました。後日、デジタル献花をさせて頂きました。

 荘厳な雰囲気の中、喪主の昭恵夫人が安倍氏のお骨を持って、葬儀委員長の岸田首相と共に入場。皇族の皆様が着席され松野官房長官の開会の辞です。松野官房長官、いつもよりさっぱりしていましたね。まぁ、当たり前か。国歌演奏、黙とうと続きますが、一視聴者になってしまい、しかも黙とうにBGMがあることに驚かされて、結局一緒に黙とうしておりませんでした。申し訳ありません。

 黙とうの前に入場してきた自衛隊、その中でも儀仗隊という兵隊の方々、祭壇に向かって気をつけをし「黙とう」の号令と共に、ちょっと首を上げましたが、この上げ方がタイミングといい角度といいピッタリで鳥肌が立ちました。この、儀仗隊の儀仗という言葉には対象者に敬意を表するということと、対象者を警護するという意義があるということでした。栄誉礼とか堵列なんて言う言葉もあり、ちょっといろいろ難しそうです。この辺りも解説してくれる本が発売されるかもしれませんから、ちょっとアンテナを立てておこうと思います。

 黙とうが始まりBGMがかかりましたが、何の曲だかわかりません。調べてみると「国の鎮め」という曲だということがわかりました。葬送式、戦死者への慰霊などや慰霊祭において演奏される曲なのだそうです。

 続けて岸田総理の追悼の辞を少し聴き、電話などをしながら、またテレビの前に戻ったら菅元総理の追悼の辞のところでした。ネットでも大変感動的だったと大好評のようですが、私も「総理、あなたは、常に笑顔を絶やさなかった」の「笑顔を」のところがなんともグッときました。おそらく本人もこみ上げるものがあって、なんとかそれを縫って漏らしたような声に聞こえました。全部聴いたはずなのですが、この部分だけが強烈に印象に残って、序盤のお話が吹き飛んでしまったようで、私は結構序盤にこの部分があったのかと思ったのですが、全文を振り返ると結構後ろの方でした。そして最後の引用です。

 「かたりあいて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」

 ここはちょっと、個人的にも当てはまるようなことがあったので、余計に心に刺さりました。悲しいけど、菅さん、これからもやってくれそうな気がしてしまいましたし、自分も頑張らなくてはと思えました。

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