市子(ネタバレします)

 映画「市子」を観ました。SNSでどなたかがAmazon prime videoにあると投稿しているのを見て、興味をそそられたものの、その後、忘れてしまうケースが多いのですが、今回は休みの直前に投稿を見たので、観ることが出来ました。


 冒頭、歩く女性と、バイクで走る男性が別々に登場します。男性は帰宅途中の様子。女性の方は自宅でなにやら荷物をまとめています。男性も自宅に到着した様子で、階段を上ります。それと合わせるように女性はベランダから出て行こうとしています。男性が帰宅するのと同じくらいのタイミングで、女性は走って行ってしまいます。男性は「市子」と呼びますが、部屋もぬけの殻です。どうやら走る女性が「市子」、ですが、彼女はまとめたカバンをベランダから出るときにつかみ損ねて、持ち出すことが出来ませんでした。


 それが2015年8月13日のこと。その後、場面が変わる度に、かつての写真についていた日付が左下に表示されます。これが重要だったのですが、最初は気に留めていなくてちょっと戻してみることになりました。場面は変わって前日、8月12日になり、先程の帰宅してきた男性・長谷川が市子にプロポーズします。市子は喜んで涙しますが、走り去ってしまうのがその翌日でした。


 市子が疾走してから8日後の8月21日に長谷川は警察に連絡し、刑事が自宅に来ますが、長谷川は市子について色々と質問をされても応えることが出来ません。刑事は逆に長谷川に「この女性誰なんでしょう?」と市子の写真を指差して質問します。長谷川は「市子ですよ」と答えますが、刑事は「存在せえへんのですよ。」と答えます。長谷川は「は?」という反応ですが、観ている方も「は?」でした。


 そこから、場面は1999年7月に変わります。幼少期の市子らしき少女が登場しますが、少女は大人からは「月子」と呼ばれています。まだまだこの辺りでは訳が分からないのですが、場面が長谷川による捜索活動に戻ったり、市子の小学校、高校時代に変わったりと動いていく中で、徐々に市子の背景が見えてきます。


 長くなりましたので、明日に続きます。

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