劇的逆転

 昨日の続きを書きたいところでしたが、その前に凄まじい試合を見てしまいました。いや、帰宅が遅かったので美味しいところだけ見せて頂いたという感じです。クライマックスシリーズはセ・リーグがデーゲーム、パ・リーグがナイターになっており、土日はマリーンズを応援しておりましたが、デーゲームが両日とも疲れる展開だったので、応援と言っても「なんとなく」な感じでした。ロッテ勝ったね、ソフトバンク勝ったね、で迎えた3戦目、帰りの電車の中で少しチェックした時は中盤で0-0と緊迫した試合展開のようでした。結構読書に集中できたので、その後はチェックしなかったのですが、帰宅すると妻がテレビで観ており、9回になっても0-0でした。

 延長に入り10回の表、ソフトバンクの攻撃ですが、一死から柳町選手が二塁打を放つも、続く代打の生海選手が三振。この生海選手、全然知らなかったのですが昨年のドラフト3位ルーキー、CSは昨日が初打席でした。結構酷な使い方をするなとも思えますが、ここ一番で行けそうな打者だったということでしょう。生海選手はフルネームだと「甲斐生海」でソフトバンクには甲斐捕手と甲斐野投手がいることから下の名前を登録名にしたそうです。

 続く打者は周東選手ですが、正直藻類のイメージが強く周東選手が打てるとはあまり思っていませんでした。その周東選手が見事にタイムリーを放ちます。続く川瀬選手にもスリーベースを打たれ、沢村投手は降板です。坂本光士郎投手が登板しますが、この方も存じ上げません。ただ、あの髪型はなんとかならないものかなんて思っていたら打たれてしまい、0-3で万事休すです。

 その時点で22時近かったので、風呂に入ってしまおうかと思いましたが、QVCマリンスタジアムのライトスタンド、観客が全く帰る気配がありません。それどころか、更に応援が気合入ったようにも聞こえてきました。ソフトバンクは津森投手、サイドスローで150㎞を超えるボールをビシビシ投げ込んでいる感じで決して調子が悪いようには見えませんでしたが、代打の角中選手にファウルで粘られてヒットを許してしまいます。続く荻野選手はボテボテの内野安打。内容的には津森投手の方が押しているイメージでしたが、結果無死一二塁となって、津森投手もかなり動揺していたのでしょう。続く藤岡選手に投げた初球が甘かった。まさかのスリーランホームランで同点です。藤岡選手、ホームラン1本で今シーズンを終えているのですが、そんな選手が土壇場でホームランですから凄まじいです。打たれた後の津森投手、ちょっと観ていられませんでした。肩を抱く斉藤和巳コーチのやさしさが身に染みてしまいました。

 津森投手から変わった大津投手、ルーキーながら46試合に登板しています。落ち着いた投球で力んだ藤原選手、ポランコ選手を打ち取りますが、岡選手にヒットを許します。続く安田選手がツーベースを放ち、岡選手が長躯ホームインでサヨナラです。そういえば最近「長躯ホームイン」って聞きませんが、もう昭和の言葉なのかもしれません。

 マリーンズという球団は、こういう時にあっさり負けたりしないんですよね。いや、ダメな時はボロボロだったりもするのですが、こうした奇跡的な粘りを見せてくれる回数は他球団よりも多いと思います。あ、個人の印象ですが。しかし、劇的な勝ち方があれば、負け方もあるもので、泣き崩れる大津投手も観ていられませんでした。斉藤コーチはケアに大忙しでしょう。ベンチで度々ふざけていた柳田選手は反省してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?