はじまりの記念品
こんにちは、鳥山貴弘です。
令和6年3月22日、あるチームとの契約日でした。契約内容からして、長いお付きあいになると思ったので「はじまりの記念品」を贈ることにしました。
今回は、そのストーリーの一部をお知らせできればと思います。
書「空観」
いろいろ考えた結果、今回の契約にしっくりきたのは「書」でした。チームが大切にしたい言葉を書にしたものを、額に入れて贈る。早速チームリーダーと相談し、まずは言葉を決めました。
2人で選んだ言葉は「空観」でした。
くうがん【空観】(名)仏語。一切のものは、ことごとく因縁によって生じたものであって、永遠不変の自我や実体といったものはなく、すべて空であると観じること。くうかん。
仏教用語なのですが、正直まだ十分に意味を理解できていません。そこで、この意味を深めていくことが、我々チームの目標になるとも思っています。
ちなみに、書は、友人の書家である、乾友香さんにお願いしました。乾さんは、パーソナルカラー診断のプロフェッショナルです。
依頼するにあたり、乾さんに今回の経緯をお話すると、すぐに快諾してくださいました。なんと、経営者が経営理念を書にして飾るお手伝いをすることが、乾さんの書家としての大切な目標だったそうです。本当に良いタイミングだったと思います。
依頼してから2週間と短い準備期間でしたが、すぐに素晴らしい額を選んでもらい、書体などの提案もして頂きました。ちなみに、最終的な書体は、「自然体で、乾さんらしく書いてください」と、お願いしました。
そして、3月22日に出来上がった書は、こちらになります。
2枚お願いしたのは、1枚は相手に贈るもの、もう1枚は私が飾るためのものです。
どっしりと力強い印象(左)、優しく広がりを感じる印象(右)と、表情の異なる2つの作品。これには、乾さんの細やかな配慮が隠れていました。
実は、チームリーダーが力強いイメージを持つ一方、私はやさしいイメージのキャラクターです。そこで、お互いにない所を補いあう意味で、逆の印象のものを飾りあうことを提案してくださいました。
この考えには、私も大いに納得。力強いチームリーダーには、優しい印象の右側を贈ることにしました。
ガラスペン「MAROW」
今回は、もう一つ、私が工夫したことがあります。
同級生の志田晃海くんが経営する安中特殊硝子製作所の江戸切子ガラスペン「MAROW」を使って、書の色紙の裏面に署名をすることでした。
特殊ガラス製造の分野で伝統ある会社を、お兄さんと一緒に継いだ彼らの新規事業です。先日、日本橋三越での展示販売会に顔を出したとき、記念日の署名などに使ってほしい、というぴったりの提案に制作を依頼しました。
今回の署名にあたっては、特別に、2024.3.22という日付とチームリーダーと私のイニシャルも、刻んでいただきました。
当日は、このペンで、書の裏面に署名をしました。ちなみに、インクは、Pilotの月夜という藍色を使用しました。
3人の合作
書家の乾友香さん、ガラスペンの志田晃海くん、そして私の3人の合作で、今回の記念品がようやく出来上がりました。
チームとしての活動がスタートする、4月8日。大切な贈り物は、遠く九州にいるチームリーダーの手元に無事届きました。そのおかげもあり、気持ちのこもった初回ミーティングとなりました。
ちなみに、調べてみたところ、4月8日は、仏陀の誕生日でもありました。
その意味でも、「空観」という言葉がしみてくる1日となりました。
それにしても、思い出に残る大切な宝物になりました!
乾さん、志田くん、本当に、ありがとうございました!
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