青木貴宏 HIBINOSEKKEI

一級建築士。株式会社日比野設計 幼児の城所属 プロジェクトリーダー。幼稚園、保育園、こ…

青木貴宏 HIBINOSEKKEI

一級建築士。株式会社日比野設計 幼児の城所属 プロジェクトリーダー。幼稚園、保育園、こども園など、こどもの施設に特化した設計業務を行っています。厚木市で1人と1匹で生活をしています。

最近の記事

佐賀のこども園

佐賀のこども園の工事現場が始まっております。 着工は昨年の12月からスタートしているわけですが、こちらのお客様とは実は3~4年ほどの期間やり取りをさせていただいておりました。 一般的なこどもの施設の規模で言えば設計期間は1年から2年ほどになります。多くは補助金のタイムスケジュールに則ったプロセスを踏むためこの期間になるパターンが多いです。 今回の敷地では元々が農地利用であったため、事前の行政調査、協議、申請関係が長期に渡り、やっと着工まで迎えられたわけです。 写真から見

    • 子ども達が生き生きする幼稚園

      シンガポールに滞在しながら陸続きのマレーシアまで足を伸ばし、マレーシアの幼稚園を訪問させていただきました。 日本にいると国境越えはハードルが高く感じますが、シンガポール-マレーシア間はそこまで難しくなく陸路での国境間の移動が可能です。勿論パスポートチェック等はあるので、そのチェックの際は車移動の場合はそれなりに渋滞します。(今回は1時間くらい?) 今回は特にマレーシアの中でもシンガポールに近いジョホールバルの幼稚園を訪問させていただきました。 到着してすぐ、子ども達から歓迎

      • World Architecture Festival in Singapore

        前述した通り、WAF(World Architecture Festival)の最終プレゼンの為にシンガポールに行っておりました。 実際にはWAFとはその言葉の最後にFestivalという名前が付いている通り、建 築の祭典です。開催も3日間に渡って行われます。 建築の優秀賞を決めるプレゼンも各ジャンル毎にまずはプレゼンを行います。各ジャンルは細かく細分化されており、コミュニティセンターや別荘、オフィス、スポーツセンターなど多岐に渡り、未完成プロジェクトやランドスケープ、イン

        • 3年ぶりに海外に行ってきました。

          タイトルの通り先週1週間3年ぶりに海外に行ってきました。行き先はシンガポールです。 昨年に完成した山梨のこども園がWAF(World Architecture Festival)の最終審査に選ばれ、そこでプレゼンテーションをするために同行させていただきました。 WAFとはイギリスの建築メディア「Architectural Rereview」が主催する世界最大級の国際的な建築ライブイベントであり、グローバル建築アワードプログラムです。 WAFの我々がプレゼンとして参加する日

          あつぎのえいがかん

          厚木には映画館があります。 しかし、あまり利用者は多くないかもしれません。 こじんまりとした映画館であり、最新の作品が上映される映画館とは異なるからです。TOHOsinemaやイオンシネマは隣町の海老名に大きいものがあり、基本的には厚木市民も映画を見にいくといったらそちらにいく事がほとんどでしょう。 しかし、私はこのあつぎのえいがかんが結構好きです。 昔ながらのこじんまりとした雰囲気も好きですし、上映作品もなかなかユニークなものが多いです。 最新の作品というものが少ない代

          あつぎのえいがかん

          本に囲まれて生活がしたい

          私は本が好きです。 読むのも好きですし、その紙の持つ独特の雰囲気と匂いも好きで、暇があれば用がなくとも本屋さんに足を運びたくなってしまいます。 しかし、従来の本屋さんというのは基本的には本を買う場所であるので、ゆっくり本を読むのには適しておりません。 私が住んでいる厚木にも駅前に有隣堂があるので、駅前で時間を潰す際にはこの有隣堂に立ち寄るのですが、座ってゆっくり本を読むスペースがあるわけではないので、進んで立ち寄るような場所にはなっておりません。 最近では蔦屋書店に代表

          本に囲まれて生活がしたい

          あの「自遊人」岩佐さんの講演を聞いて

          当社主催で自遊人の岩佐さんを招いて講演会を行いました。 私自身はまだ訪れたことがないのですが、新潟県、南魚沼市にある里山十帖は世界的から絶賛されている人気ホテルとなっております。 建築的には長野にある松本十帖の方が有名かもしれません。 https://www.satoyama-jujo.com/ 弊社代表の日比野が里山十帖、松本十帖に実際に宿泊し、そこでの体験、取り組み、体感したものに非常に感動をし、どうに話ができないかとのことで、連絡をとらせていただき、こうして講演会と

          あの「自遊人」岩佐さんの講演を聞いて

          教育方針を体現する園舎のつくりかた

          昨年完成した北九州の幼稚園のインタビュー動画がyoutube上にアップされています。非常にユニークな、そしてクリエイティブな理事長の考え方が動画をご覧いただけるとお分かりになるかと思います。 そして教育的な思想は勿論の事、これから園舎設計をするにあたっての参考になる部分も多くあるかと思われます。 youtubeは前編・後編の2段構成になっております。 前編では ①門司こばと幼稚園の歴史や成り立ち 簡単に園のこれまでの歴史を振り返っていただいております。 ②世間でこども

          教育方針を体現する園舎のつくりかた

          ナイトマルシェ開催

          マルシェ会場に場所を移して半月以上が経ち、今回より初の試みを行いました。それがナイトマルシェです。 通常10-16時開催しているマルシェを部分的に時間を後ろ倒しし、16-21時の時間で開催するという普段のマルシェとは一味違ったマルシェが楽しめる形といたしました。 気温も上昇し、一般的な日中の時間では熱中症の懸念もあることから、開催時間をずらしたわけですが、日中はわりかし、子どもに寄り添った企画が多い中で、ナイトマルシェは大人の雰囲気が感じられるものとなっています。 ナイト

          ナイトマルシェ開催

          建築におけるサスティナブルとは

          先日、インテリアライフスタイル展に行ってきました。 東京ビックサイトで開催されたイベントで、その名の通り様々なインテリアやライフスタイルの提案を行っている企業がブースを出展しています。 単純な商品の展示だけでなく、これからの社会に対してどう向き合っていくかを提案している商材が多く、いろいろと勉強になる部分が多いとだろうと思い、参加させていただきました。 特に中央アトリウムでは「エシカルやサスティナブル」といったテーマを持たせており、持続可能な社会に向けての企業の様々な取

          建築におけるサスティナブルとは

          子どもと高齢者の交じ合う施設

          日比野設計の施設設計部門では大きく分けて二つの部門で構成されています。 1つは保育園や幼稚園、こども園や子どもたちに関わりのある、主として子どもたちがメインに活動する為の施設設計をする「幼児の城」 そしてもう1つが高齢者や障がい者などの福祉施設を手掛ける 「福祉施設研究所」です。 それぞれ専門的な知識を有する施設でありますので、そこに特化すべく数多くの案件に関わらせていただき、多くの蓄積、ノウハウを得て今も多くのプロジェクトに携わらせていただいております。 述べさせていた

          子どもと高齢者の交じ合う施設

          近隣説明とは

          先日、とある保育園の近隣説明に同行してきました。 近隣説明は行政の指導によって行う場合もありますが、必ず行わなければならないものでもありません。 ただし、保育所の新設の場合で更地に建てる場合は、行政主導のもと、近隣説明を行う場合が多いです。また、ある程度敷地が大きい場合は開発行為となり、その指導要項の一環で近隣説明を行う場合があります。 近隣説明は個別訪問で行う場合と、説明会として会場を用意して参加者全体に説明する場合とがございますが、こちらも行政主導の場合は行政に指示に

          新しい設計手法

          今年もあっという間の4月ですね。。 今年は温かくなるのが早かったからなのか、桜が散り始めるのが例年より早いですね。一方で神奈川県は天気はあまり良くない日がずっと続いていたので、お花見を楽しむタイミングもなかなか取りにくかったような気がします。 今年の年度末はいろいろな追い込みが重なってとてもバタバタしてしまいました。 現場監理を完了するもの、現場が始まるもの、建て方が始まるもの、設計を完了させるもの、とあったのですが、先週末に無事実施設計を終える事が出来たのでこの事につい

          新しい設計手法

          千葉県の鉄骨2階建てのこども園の基礎工事が進んでいます。

          千葉県のこども園の工事が進んでいます。 年明けからの工事の着工となっておりましたが、2か月の工期の中で基礎工事の配筋の終盤というところまで進んできました。 2か月間工事をしてまだこの段階!? と思われる方もいるかもしれません。この間何もやっていなかった訳ではなく、基礎工事の下の地盤の工事を1か月程行っていたのです。 建物を建てる際には上屋の構造の躯体が乗っかる基礎の部分が必要です。 そのイメージはしやすいと思うのですが、その基礎が乗っかる地盤がどのような状況かによって、

          千葉県の鉄骨2階建てのこども園の基礎工事が進んでいます。

          失敗は成功のもと

          失敗は成功のもと 「失敗は成功のもと」とは昔から良く言うものです。 一方で誰もが失敗などしたくないと思っているでしょう。 失敗による痛みや辛さというものは基本的には味わいたくないものですから・・。 最近大きな失敗をしました。 それがこれです。 自宅の 敷地内のフェンスの基礎にタイヤをぶつけてしまって、 自家用車の車のタイヤがパンクしてしまったのです。 (本体は無傷【不幸中の幸いで第三者に影響を与えるような実害はなかったのですが・・】) 自分の駐車スペース迄あと1

          失敗は成功のもと

          2022年と今年の抱負

          新年明けましておめでとうございます。 トップ画像は特に新年とは関係がないです・・。良い新年っぽい写真がなく、年末にいった美術館の絵のタッチが好きだったのでそちらを載せました。 改めて 新年明けましておめでとうございます。 久々に地元の宇都宮に戻ってゆっくりした年末年始を過ごさせていただいています。今は近くのスターバックスで読書をしながら、社内の年始の挨拶を思考しているところです。 弊社では年始に設計部の全社員が集まって、昨年の反省と新年の抱負を述べるのが通例になってい

          2022年と今年の抱負