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木造の園舎の仮引き渡しを行いました。

twitterやfaicebook,instagrmaでは進捗を都度アナウンスさせていただきましたが、北九州市で工事を行っていた木造平屋(一部職員室のみ2階)の園の仮引き渡しを無事に行う事が出来ました。


シンプルな佇まいのデザイン

平屋建てをメインに添えた建物は圧迫感なく周囲と調和しています。
また、屋根がのびやかでシンプルな佇まいとなっています。
あくまで子ども達が主役なので、建築は余計な装飾なくシンプルな方が子ども達の活動がより際立ちます。こちらの園では園児での園庭での活動が活発停なので、緑と共に子ども達が彩りを加えてくれます。


足洗い場




今回はコストを極力抑えること、既存の園庭に建てるという限られた面積の中で計画することから外廊下をご提案させていただきました。

外廊下はどれだけ屋根を張り出しても暴風雨の時は雨が吹き込んでしまいます。一方で自然の環境とはそういうものだからと、園長先生を初め、園で働く方々もポジティブに受け止めていられました。
「雨の拭き込みもあれば、冬はは寒さを感じるけれど、自然の環境に近い場に身をおける事が子どもにとって成長に繋がる。」
私が素晴らしいと思った事はこういった考え方が園長だけでなく、現場の先生方とも考えが共有出来ている点でした。こちらの園の先生方は卒園児が多いようです。この場所で育ってきたからこそ園の昔からのコンセプトがしっかり引き継がれているのだと感じました。


大きく跳ねだした庇と外廊下

今回の外構計画では長崎県の西海園芸さんにご協力いただきました。
同じ九州の比較的近い地域という事で輸送費を抑えれれる事と、植栽に対しての拘りが園長先生と見事にマッチして素敵な園庭としていただきました。

日本のこどもの施設ではどうしても大きな平たい園庭を求めるパターンが多かったです。それは恐らく運動会を基準としているからでしょう。しかし、年に一度の行事よりも毎日をどのような場所で過ごす事の方が大切かと思われます。


外廊下

こちらの園長もそういった考えをもっており、起伏のある、大小さまざまな樹種の緑豊かな園庭を希望していました。緑あふれる環境は学びや発見がたくさんあり、子ども達の創造性や好奇心が刺激されます。
どこまでもこども目線のこちらの園はこどもの成長を助ける素晴らしい園だと思います。


ダイニング

予算の関係上すべてを一気にとはなかなか難しいですが、毎年少しずつ園庭を整備していきたいとのこと。今から未来の姿が楽しみです。

園舎自体はこれから旧園舎の解体工事と外構工事を行いますので、引き続きしっかり監理をしていきたいと思います。まずはここまで協力していただいた方々に改めて御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

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