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SNS時代の表現

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SNS時代の表現について書いた自分の文章を集めたマガジンです。
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#コモディティ

SNSの罪と罰、あるいはアートの根源は共感ではなく違和感であることを思い出す

タイトルは大きく書いちゃったけど、そんな大それたこと書くつもりないですよ。とはいえ、最近よく思ってることを書きますね。今日は短めに。 皆さんもご存知の通り、SNSでは日々写真がバズってます。それがもう日常ですよね。でもよく色んなインタビューで話すんですが、5年前は違いました。まだプロのほとんどがSNSで写真をやることを真面目に捉えてなかった時代がありました。その是非はおいといて、そういう時代から5年を経て、今やSNSを使ってない人を探すのが難しいくらいかもしれません。 さ

「残酷なコモディティのテーゼ」に立ち向かう2020年代のクリエイターに必要な資質

書き終えたら文字数6000字になったので、最初にまとめ置くことにしました。今日の話は以下が結論です。 1.この世界は人間も含めてコモディティ化の波を避けられない 2.そこで生き抜くためには、常に「未踏の領域」を見出し続けなくてはいけない 3.そのためにはコミュニケーション能力が必要だよ これだけ。で、本論は 「(3)回避策2「絶対恐怖領域」」以降なんで、本論だけしゃしゃっと読んでいただける方は、下の目次より飛んでください。よろしくお願いします。 (1)残酷なコモディティ

「SNSの向こう側」を示す、プロセスエコノミーとオンラインコミュニティの親和性

いくつかの全く関係なさそうに見える事象の一つ一つが、実は大きな流れを形成する一つ一つの「支流」だったということは、後になってわかるということは時折あります。 現在、後から見返したときに「あの時大きな流れが出来始めてたんだね」と思い返すことになりそうな物事が起こりつつあると思ってます。その一つの表れが、サークルやサロンという形態で可視化されつつある、「コミュニティの模索」ではないかと。今日はそのことについてお話ししようかなと。先に結論を書いておきますね。 プロセスエコノミー