闇の先へ11

原田マハの楽園のカンヴァスの一節を借りながら、「嘘」について書こうとした。途中まで論旨がドライブして、跳躍を果たせそうになったその直前、足元がガラッと崩れて、俺の言葉は奈落の底へと落ちてしまい、闇の中で迷子になった。こういうこともある。

前半千文字を書いている途中に見えていた「着地点」は、おそらくはまだどこかに生きているはずだ。ただ、跳躍に必要だったもう一つ間の「中継点」を、俺は多分横着してすっ飛ばそうとして、目的地を見失ってしまった。ただもう、文章の握力は今日は保てない。少し寝かして、この言葉たちがどう生き直せるかを、明日見直してみよう。

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