成長は楽しくてうれしい。努力はどうだ? 【038/200】
ヤマカワタカヒロです。
今週は随分と幸福なライブを見ました。
詳細を語るにはまだ時間が足りないので割愛するとして、ただ、音楽は本当に素晴らしいと改めて思いました。
写真は The Bargains & Sheep ツーマンライブ「ポップミュージック発見の夜」より。
アンコールで演者勢揃いによる「Video Killed the Radio Star(バグルス)」は、最高のライブを締めくくる最高のステージでした。
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平日、僕はランチタイムによく、職場の近くの公園を散歩します。
土とか木とか風の匂いが足りなくなると僕はダメになってしまうから、ただ、一人で緑と茶色が見えるところに歩きにいきます。
お気に入りの場所にカルガモの親子がいて、よちよちの子どもカモが生まれて、大きくなって、また子どもが生まれて、定点観測をしていると、時の流れとか、命の営みみたいなものを、感じます。
ついこないだまであんなに小さい子ガモだったのに、今じゃこんなに立派になって優雅に昼寝していて、ただの定点観測ファンの身だけど、うれしくなって、また、午後の仕事に戻るわけです。
成長を見守ることは、楽しくて、うれしい。
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土曜日は、この春から始めた児童養護施設の子どもたちへの月1ギターレッスン。
中学生と、高校生のふたり。
月1だし、僕も教えるのは初めてだし、子どもたちも完全に初心者で、毎回、何をやろうか、手探りで続けてます。
前回のレッスンで、中学生の子が、だいぶ遅れてきました。
彼はレッスンを続けるかどうか悩んでいるようで、自分の中でもう一人の自分と戦っているような様子を見せていました。
僕は、「自分でよく考えて、自分で決めるんだよ」と伝えました。
彼は、レッスンを途中で切り上げ、帰りました。
10分くらい経ったか、もう一人のレッスン生とコードの練習をしていると、彼がレッスン場に戻ってきました。
「やっぱりちゃんと練習しないといけないと思う」
彼はそう言って、ギターを再び手に取りました。
そこでレッスン終了時間となりました。
それから1ヶ月後のレッスン。
彼は、元気にやってきました。
プレゼントで用意したクリップチューナーを渡すと、目をキラキラさせて、自分で箱から取り出し、付属の電池をセットし、ギターに取り付けて、チューニングをやり始めました。
まだ慣れていないから、3弦を締めすぎて、切ってしまいました。
交換用の弦を取り出して、弦交換のやり方をふたりに見せて教えました。
今月の宿題は、教則本を見ながら、弦交換を自分でやってみること。
先月とうって変わって、楽しそうにギターを触っていた彼の表情が、本当にうれしかった。
成長するには努力が必要で、でも、努力って楽しくなければ続けられない。
そのしんどさを一緒に乗り越えることができれば、楽しい世界が待っている。
願わくば、成長を一緒に楽しみ、努力を一緒に楽しめるような、そんな時間を、彼らと少しでも長く過ごしていきたい。
成長は楽しくてうれしい。
それを分かち合える人がいれば、努力もきっと楽しくてうれしいものになる。
努力と感じないくらい、楽しい時間になったらなおよし。
そんなことを思いながら、今週はいつもよりたくさんギターを弾きました。
noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。