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まさかのインカレ準々決勝敗退。三笘薫が流した涙と、フロンターレでのレギュラー獲得を誓う来年への決意—

背番号7がボールを持つとスタンドがどよめいた―。

筑波大3年生のMF三笘薫はU-21日本代表として東京オリンピックを目指す選手であり、再来季の川崎フロンターレ加入が内定している逸材だ。

インカレ準々決勝の駒澤大戦で左サイドハーフとして出場をすると、相手のロングボールに対し、弾いてセカンドボールを拾う展開の中で、下がってボールを受けては、得意のドリブルでスルスルと10〜20m運んで行くことで、筑波大の攻撃のリズムを生み出していた。

彼のドリブルは非常に効果的だった。駒澤大と言えば、フィジカルレベルが非常に高く、ロングボールの質も強烈かつ精度が高い。そこで競り勝って、セカンドボールを拾って2次、3次攻撃を繰り出して行く。

この圧力に多くのチームは溜まらず拾ったボールを前に蹴り出してしまい、再び相手の空中戦の餌食となって、再びボールが飛んで来るという、『魔の展開』に引きずり込まれてしまう。

当然この試合でも駒澤大は筑波大を相手にその展開に引きずり込もうとして来た。その中で三笘にボールが渡ると、その瞬間に落ち着かない展開から時間と空間が生まれていた。

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