見出し画像

凡走か巻き返しか…連勝がストップした馬の次走は危険

連勝をしてきた馬が、突如としてあっけなく負けてしまうことがある。その理由は2つあって、ひとつは勝利を重ねていくうちに相手が強くなってくるから、もうひとつは体調を維持することが難しいからである。そんな中でも、4連勝、5連勝できる稀な馬もいる。高い能力を秘めていることの証明であり、真似しようと思ってもできない芸当だろう。こうして何連勝もできる馬は間違いなく強い。

しかし、そんな強い馬でも、一度連勝が途切れてしまうと、その後が続かないことが案外多い。それまでの連勝がまるでウソのように、勝てなくなってしまったり、再び力を発揮できるようになるまで多大な時間が掛かったりする。

このことを初めて思い知らされたのは、今から25年前に遡る、1990年の天皇賞秋。実は私が競馬を始めた年でもあり、初めて競馬場に足を運んだ日であった。この年の天皇賞秋にはあのオグリキャップが出走していて、どのスポーツ新聞を見ても「オグリキャップ!」の文字が躍っていた。宝塚記念以来のぶっつけで臨んできたオグリキャップが、どのように劇的に復活するのか、そこに競馬ファンとマスコミの焦点は集まっていた。そんな逆らいがたい雰囲気に流されつつも、私には1頭だけどうしても気になる馬がいた。

ここから先は

1,446字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?