トライアルレースの狙い方ー各陣営の試みや思惑まで込みで予想する【超・馬券のヒント第50回】
クラシック戦線に向けたトライアルレースが行わる季節になると胸が高鳴る。有力馬たちはどのようなレースを見せてくれるのか、果たして伏兵馬は現れるのか。私たち競馬ファンだけではなく、それぞれの関係者の想いが交錯し、織り成されるドラマの伏線となるのがトライアルレース。そして、その名のとおり、本番であるG1レースへ向けて、いろいろなことを試してみることができるのも、トライアルレースなのである。
たとえば新しい馬具を装着してみたり、調教のスタイルを変更してみたりという細かい試みから、騎手を交代してみたり、脚質を転換してみたりという大胆な試みまで。さすがに本番ではできないようなことを試してみる最後のチャンスとなる。やってみて失敗したら改めれば良いし、成功したらそのまま本番に向かう。
そのような試みの中で、“脚を測る”ということがある。前半ゆっくりと走らせたら、最後にどれぐらいの脚を使ってくれるのか。スタートから出して行き、これまでよりも前のポジションで追走させたら、直線に向いたときにどれほどの脚が残っているのか。さらに他のライバル馬たちは、どのような走りをして、どれほどの脚を持っているのか。自分の馬の脚はもちろん、本番でも対決することになるであろう他馬の脚もトライアルレースで測るのだ。
かつて武豊騎手は・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?