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新潟競馬場はアウトインアウトで走れる馬を狙ってみる

「アウトインアウト」というコーナーリングの概念は、高校時代にカーレーサーを目指していた友人から教えてもらった。今となっては彼の遺言になってしまったが、それは私の記憶に深く刻まれている。なんのことはない、車のゲームで彼と私が争っている最中、コースの内にへばりつくようにして回っている私に対し、「そんな走り方ではだめだ。アウトインアウトで回らなきゃ」と彼がアドバイスを送ってくれたのだ。最初は彼が何を言っているのか分からなかったが、確かにアウトインアウトのコーナーリングを取り入れてみたところ、見違えるほどに速いタイムでゴールすることができるようになった。それ以来、私は自転車に乗っていても、運動会のリレーで走るときにも、アウトインアウトを意識するようになった。

ご存じない方のために簡単に紹介しておくと、アウトインアウトとは、できるだけ外からコーナーに突入し、コーナーの内側ギリギリを回り、外に向けて脱出するという、スポーツ走行(特にモータースポーツ)の世界では定石となっているコーナーの回り方である。下図を見てもらうとイメージしやすいはずで、できるだけ直線を走っているのに近い走り方、数学的に言うと、円の半径(R)をできるだけ大きくして回ろうとするのがアウトインアウトの考え方である。

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