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調教師の腕も勝率・連対率に表れる

競馬の予想をするにあたって、調教師の腕が考慮に入れられることは案外少ない。競走馬はもちろんのこと、種牡馬やジョッキーなどの成績や適性は入念に調べ尽くされるのに比べ、馬を管理する調教師の手腕がピックアップされることは稀である。競馬新聞や週刊誌の片隅に調教師リーディングがひっそりと載っているだけで、その存在が大きく馬券に影響を与えるとはあまり考えられていないようだ。トップ10に入るような調教師であっても、コアな競馬ファンでなければ顔を思い浮かべることすら難しいのではないか。

調教師は競馬の世界ではいわば裏方だから仕方ない、という考え方もあるだろう。実際にレースで走るのは競走馬でありジョッキーである。調教師はよく経営者にたとえられることが多いように、よほど大きな企業ではないかぎり、そのトップの顔が表舞台に登場することはない。ただし、それがたとえば株を買うということになれば話は別だろう。おそらくその経営者の一挙手一投足に注目するようになるはずで、これまでどれだけの実績を上げていて、これからどれだけの成果を収められそうかをチェックするに違いない。同じことが馬券を買う場合にも言える。

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