中川貴樹

和歌山県和歌山市出身のサクソフォン奏者です。 記事にいいねしてくださる方、いつもありが…

中川貴樹

和歌山県和歌山市出身のサクソフォン奏者です。 記事にいいねしてくださる方、いつもありがとうございます。 よかったらフォローお願いします。 レッスン教室のホームページ https://nakagawasax.com/

最近の記事

サックスの運指がバタつく人へ

運指がバタつく、指が何かあわただしい、 その理由は、 ①ゆっくりから練習していない ②指を離しすぎ、もしくは押す力が強い の2つが主な原因だと思いますが、①のゆっくりからの練習は、どんな技術でも必須の過程なのでスルーします。 ②の指の力加減の問題ですが、一番言いたいのは、 「指を"離す"ときの動きを考えて、イメージして、最小限にする」 というようなことですが、 順に解説します。 まずは、押す力が強すぎるのを改善しましょう。 オクターブキーを押した"ド"から、降りてい

    • うまくなるための思考回路

      トッププレイヤーのマインド、や、うまくいってる人の思考術、 等というものをお求めの方は、本屋さんへ立ち読みしに行くか、別サイトに出かけに行ってください。 それらも大事になってくる場面はありますが、ここではもう少し具体的な思考回路について話を進めたいと思います。 うまくなるための思考回路、それは ①何も考えずに"何か"をしてた場合に出てきた悩みは、99%の人が同じ悩みを抱えている ②自分では気づけない弱点を、とにかくあぶりだせるような仕組みをつくる。 です。この先は、自

      • 使用楽器などのプロフィール

        今さらながら簡略プロフィールです。 師匠は、岩田瑞和子先生と今西秀彰先生です。 このお二方に会っていなければ、今頃、物理的に死んでいなくても、生きながら死んでいるような、何にも興味を持たず、つまらない人生を歩んでいたと思います。そして、楽器を続けていたとしても、音楽性や歌心や、演奏する方々の解釈などは全く見ず、技術面だけでその曲を吹けているかどうか、技術面だけで誰が上手かそうでないかを見てるだけの、虚しい価値観だけで音楽を続けていただろうな、と思っています。 使用してい

        • シャクリ(ベンド)について

          シャクリは、時々、普通のポップスの譜面でも出てきますし、ソロに慣れてきて、ものたりなくて何をしたいなと思ったり、、、 導入はもう結構ですか。さっさと行きましょう。 シャクリについて、と言いますか、 シャクリをかっこよくする練習、と言いますか、 こうしましょう、 シャクリには、ダサいものとカッコいいものがあります。 ところで、サクレというアイスをご存知でしょうか? すみません、シャクリとこんなに書いたのは初めてなので、頭がおかしくなりました、 進めましょう。 シャク

        サックスの運指がバタつく人へ

          音量記号と音量について。

          バイオリニストの児玉彩霞さんという方の、こちらのサイトから引用させていただきました、チャイコフスキーの悲愴の一部です。 これはかなり音量記号が極端な曲ですが、その他の楽器の楽譜でも、fffみたいな、文字3つくらいまでなら、まぁまぁ見ることはあるのではないでしょうか? 『途中のすげー盛り上がるところで、ffあったけど、最後の4小節fffってどうすんねん!』というのはよくありますよね。 その中間の盛り上がりも落とせないし、そもそも厳密に音量を数段階に分けるのは厳しいもの

          音量記号と音量について。

          タンギングについて

          タンギングについて調べている、という方の悩みは、大半が 『速いテンポでできないから』だと思いますので、速いテンポでできるようになるための私のイメージを書いていきます。 『元々のタンギングが、ゆっくりでも上手にできているかどうか』は、直で聞かないとわからないですし、いいタンギングとは何ぞや、というのを書いているサイトや、『ゆっくりの確実にできるテンポから徐々に速くしていく』と書いているだけのページは山ほどあるので、私のnoteでは割愛します。 『とにかく速いテンポでやるた

          タンギングについて

          ビブラートと音の高さ

          ビブラートの話が続きます。 結論から言うと、まったく同じ音程の幅を揺らすとして(いわゆる口をワウワウするときの口の動きの幅は一定にするとして)、 低めの音よりも、高めの音の方が影響が大きく聞こえる という話です。 特に、一つのフレーズ内で跳躍や音階で、ある程度の高さの音が繋がっている場合、それを計算して、 低めの音の方でかけていたビブラートの波の深さよりも、浅くして音の高いところに持っていかなければ、 与える印象があべこべになってしまいます。 少しだけ具体的に言うな

          ビブラートと音の高さ

          ビブラートとテンポ感

          ビブラートでなにかを表現したい時に大事にすることは、かけ具合、波の消え具合等も当然あると思うけれど、 一番大切なのはテンポ感だと思っています。 テンポ感の妨げにならないようなビブラート選びは、かなり大事です。 適当にとりあえず揺らしているようなビブラートをよく聞きますが、ちゃんとコントロールできれば、それだけでレベルは段違いに上がります。 少し速め(以上)のテンポを感じている時に、深い目にかけることはあまりないと思います。 流れが停滞してしまいますし、なにより、速くて深

          ビブラートとテンポ感

          音の繋がりの話。

          クラシックサックスの人の、音と音のスラーでの繋げ方には2種類あると思ってます。 パキパキとヌメヌメ。 その人がそうしたいから、と言うのはもちろんあると思いますが、イメージしているものが違うのかな、という考察です。 パキパキは、ピアノ等の鍵盤…と言うよりは、打楽器。 ヌメヌメは、弦楽器。 ピアノは、どれだけ滑らかな演奏をしたとしても、厳密に言えば、音の切り替わりの起伏は存在するし、 弦楽器ならば、1つの弦で弓を返さなかった場合のみですが、同じ弦が振動したまま長さを変えて

          音の繋がりの話。

          音色の話

          いろいろあります。

          音楽と音程のコントロールの話

          音楽は、演奏技術よりも、聞いて感じさせることがまず最優先、と思っているので、あくまで、こんなイメージで音程を少し調整して吹いている、というだけの話。 暗い感情を表しているような曲で、 音が上に駆け上がっていって… 上がりきれずに下に落ちてくる、 望んだのに届かなかった、 具体的には、ドレミファソラシ~~(ドって行きたかったのに)ラソファミレドシラ... というようなところの、上がって行った先、落ちてくる前の長めの音(先の”〜〜”)は、 いつもは、 音色をあまり充実させ

          音楽と音程のコントロールの話

          音楽のおもしろさを考えるきっかけになった話

          数年前、あるヴァイオリン奏者の方と話しているときに、 「オケで巨人を演奏するとき、途中の、巨人の歩く様を描写したコントラバスのソロを、最近の若手の多くは、完璧な音程と長さで演奏する」 と言っていたのが、音楽について、なにかといろいろ考えるようになったきっかけの一つとして心に残っています。 蛇足かもしれませんが、解説すると、 やっぱりみんなが想像する巨人って、 『サラリーマンみたいにしっかりきちっと服を着ていて、モデルのような歩き方をしてる』そんなわけがないと思うんですよね。

          音楽のおもしろさを考えるきっかけになった話

          楽器の年季の話

          ジャズのサックス奏者の方とした話。 その人は、サックスは中古、というより、昔の機種や型番のものしか買わないらしい。 理由は、最近の楽器だと、技術の発達で楽器が良くできていて、逆に響きすぎるらしく、いい意味で煙に巻いたようなくすんだ音を出したいならば、年季の入った楽器でなければ出ないから、だと言っておられました。 ジャズ用のサックスは、マウスピース(も当然、左右される対象にはなるけれども)より、本体の管で音色が左右される、とも。 でも吹奏楽やクラシックようとして出ているサッ

          楽器の年季の話

          アンブシュアについて(口の外編)(本編)

          前回の続きです。 お待たせしました、そもそもの音の質を上げたくてネットの海を泳いでいる皆さん、お待たせしました。 こちらの内容は、音質で周りとの差をつけるためのヒントにはなると思います。 とりあえず、まず大前提としての考え方からですが、音の質を"上げる"、というのは語弊があります。 『音がなんか窮屈と思うから』や、 吹奏楽部の方ならば、『今の音が「周りに交わらない」「音がキツい」と言われたから』という理由で、アンブシュアに悩んでいる方がいると思いますが、その音も、窮屈な

          アンブシュアについて(口の外編)(本編)

          アンブシュアについて(口の外編)(仮)

          この記事では前回の続きとして、口の外のアンブシュアについて書いていこうと思います。 が、そもそも"口の外"というの表現が、なんか違和感があっていやなのですけれど、ここでいう口の外のアンブシュアとは、言い直すと『マウスピースとリードに直接触れている、口の筋肉や状態』ということになりますので、以降も『口の外のアンブシュア』という表現をしますが、このことは頭の片隅に置いておいてください。 では本題です。 どうして、その外のアンブシュアを考える必要があるのでしょうか? それは、

          アンブシュアについて(口の外編)(仮)

          アンブシュアについて(口の中編)

          アンブシュアとは、マウスピースを咥えるときの口の形、というニュアンスの言葉ですが、 ここでいう『口の形』とは、口の外側の状態と、口の内側の状態を含めての意味になります。 この記事では、口の内側の状態についての考察を書いていきます。 まず口の内側の状態を考えるにあたって、その口の内側を変化させるとどうなるかを整理します。 口の内側を狭くしてまとめた場合、口の中の容積を小さくするということになるため、息のスピードが速くなり、鋭い、速いスピード感、強い、などのニュアンスの音色を

          アンブシュアについて(口の中編)