Open Team Building : #08 共有

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 共有という言葉から共通認識という言葉も思い浮かびます。共通認識を持つということは、言い換えれば同じ方向を向く、ベクトルを合わせるといった言葉にも言い換えられます。英語だと「on the same page」という言い方もあります。

 同じページにいる。ってすごくいい表現だなと、初めて聞いた時に感じたことを覚えています。それぞれが別のページ、時には別の本にいる場合も起きてしまうのが組織です。そして同じページにいる、というだけで、全員が同じ言葉であるわけでない、というのも絶妙な表現だなと思いました。

 それぞれの言葉、表現は違えど、同じページにいる。同じ本の中で、何かを記すための同じページにいる。その状態を想像すると、同じ方向を向くことや、ベクトルを合わせるといった表現よりも数倍しっくりきます。逆の表現で言うと、同じチームなのに、違う本の中にいたり、別のページにいて異なることを表現している。想像するだけでバラバラな状態です。

 そうならないように実施しているこのオープンチームビルディング。意見を吸い上げることから始め、全員が同じページにて、共通認識を持てるようにしてきました。出来上がった言葉としては以下のようになります。

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 達成感はありますが、言葉の整理することが目的ではなく、これは1つの手段です。チームが勝つために、チームがより魅力的になるために、TE・S理念の実現のために、チームフィロソフィーがあります。

 ただ、その手段をより効果的に機能させるためには、きっと深い共有が必要です。石田の頭の中で納得をするだけならば、自己満足でしかありません。これがいかに日常に落とし込まれ、選手・スタッフの理解を深められるか。同じページにいる状態にして全てのパフォーマンスを最大限に引き出すか。

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 コロナの制限がありつつも、チームとして練習を再開した7月。チームMTGの初回はアイスブレイクをしました。なにせ4ヶ月以上、直接には顔を合わせていない状況です。バスケットもそうですが、チームの活動全てにおいてリハビリの様なプロセスが必要です。

 そして2回目にチームフィロソフィーを共有しました。選手自身が出した意見、スタッフがまとめた意見を思い返しつつ、説明をしました。我々が目指すべき姿、目的はなんなのか、そのために大切にすることは何か。

 これまではチームルールというものを設けていましたが、今季は作らないことにしました。この言葉を振り返る、または行動指針にすることによって、ルールは必要ない状態が理想と考えたからです。

 共有。このチームビルディングのプロセスの手応えはもちろんまだわかりません。これからどれだけこの言葉に寄り添えるかが重要です。常に思い返し、時には柔軟に対応するつもりです。チームがどう変わっていくのか楽しみです。

 

 TOPの画像は小豆沢体育館です。コロナの影響で昨シーズンの最終節は無観客試合となりました。今季もその懸念がありますし、集客が可能となってもこの写真のように満員で熱狂、というレベルにまで戻れるのかは不透明です。

 そのような状況でも、出来るだけ多くの皆さんとチームの様子、目指すべき姿を共有し、少しでも肌感覚がある状態を作り出したい。遠隔だとしても、少しでも強く思い入れを作れるような工夫をしたい。そんな思いからもチームビルディングをオープンにしました。

 共有。。。直接伝えるにしても、noteで表現するにしても、我流で力が至らないなと感じました。文章の才、プレゼンの才、表現の才が欲しいなと感じるここ数週間でした。PCの故障というトラブルもあり最後は更新のリズムが崩れてしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました。

 とはいえ、この企画がこれで終わりかといえばそうではなく、時折振り返り更新していければと思います。自分自身もこの過程を見返すことで気づきがあると思います。チームフィロソフィーがシーズンが進む上でどう機能していくのかもご紹介できればと思います。

 本日B3リーグのスケジュールが発表されましたが、試合まではたっぷり時間があります。とはいえやりたいこと、やらなくてはいけないことは多く、気がつけば開幕ということになるだろうと予想しています。この長い道のりを一生懸命の惰性で過ごすのではなく、レンガを積み上げていく様に着実に何かを高め、残していくつもりで過ごし、かつ皆様を楽しませていければと思います。

 今シーズンも東京エクセレンスをよろしくお願いいたします。

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