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アニメの感想文:『世界一初恋』

『世界一初恋』は大好きな恋愛アニメだ。定額払って1カ月間見て、また定額払って1カ月間見て。それを繰り返して、1年くらいずーと見ている。

このアニメの主人公・小野寺律は、父親が社長をしている大手出版社を辞めて、別の大手出版社に入社し、文芸志望だったのになぜか少女マンガの編集部に配属になる。そして、配属になった部署の敏腕編集長の高野政宗は、10年前、つまり、高校生の時に少しだけ付き合っていた先輩だった。そんなシチュエーションの中で、小野寺律と高野政宗のラブが展開していく。

小野寺くんは、高野さんのことが好きすぎて、必死に好きにならないように・・・・・・・する。好きな人が近くにいると、その人のことで頭がいっぱいになって、好きな人の一挙手一投足に敏感になってしまい、どうでもいいことで頭の中がぐるぐるになってしまうからだ。小野寺くんは、そんな自分が嫌いなのだろう。

10年経った今でも高野さんのことを好きだと思う自分の気持ちを全力で否定しようとする。高校生の時、小野寺くんは、先輩(高野さん)に弄ばれ傷つき、その傷を今でも引きずっていた。だから、その黒歴史を再び思い出さないように、その二の舞を踏まないように、高野さんをシャットアウトしようとする。

一度恋愛で心底傷つけられると、新しい恋愛に臆病になるのも当然だよね。ましてや、好きになった相手が、10年前に振られた相手なら、なおさら踏み出せないよね。主人公の小野寺くんの「戸惑う」心情に共感しつつも、アニメを見ている私は、叫びたくなる。

「先輩に弄ばれたと思ってるの、誤解だから。もっと、今の気持ちに素直になってー!」

高校生の時には、上手くいかず、すぐに別れてしまった2人だか、別れた後、お互いに相手のことが忘れられず、今も心の中では、「大好き」同士。そして、主人公・小野寺律とその上司(先輩)・高野政宗の恋愛が進む中、他のカップルの恋愛も進行していく。『世界一初恋』は、全編ビッシリ恋愛アニメだ。

恋愛に対してやさぐれている私が、このアニメを見て、ドン引きもせず、主人公の小野寺くんと高野さんがお互いに素直に自分の気持ちを認めるシーンで涙が込み上げてくる。高いハードルに迷いながらも挑む小野寺くんの姿に、心を揺さぶられるからかもしれない。

・・・

最初にアニメを見るか漫画で読むかは、私がその作品にハマるかハマらないかにとって、大切だったりする。『世界一初恋』について言えば、アニメから見て良かったと思う。

『世界一初恋』、『世界一初恋2』、劇場版と、繰り返し繰り返しアニメを見て、その先が気になったので、先日、漫画(現在の最新巻)を買ってみた。

マンガ『世界一初恋 17巻』を読んで、主人公のあふれ出す「好き」に、キュンキュンした。小野寺くんの、大好きな高野さんに触れたい、というピュアな気持ちに、読んでる私まで、ドキドキした。そして、あふれ出す描写に、ドギマギした。漫画には、アニメではない(アニメでは描けない?)要素があった。漫画は17巻で、アニメのストーリーより2人の愛が深まっている。ただ、アニメを見ていて、この作品が純愛ストーリーだと知っていたから、その漫画で描かれていたことの必然性を理解できた。




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