「かわいい」とか「面白い」とか「形容詞」の意味を共有することって、難しいと思う。
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形容詞とは、物事の状態や性質が「どのようであるか」を表現する言葉。（『Weblio辞書』より）
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物事が「どのようであるか」を判断するのは、個々人なので、その言葉（形容詞）を使って表現した状況・状態を他人にわかってもらうこと、他人と理解し合うこと、って、難しいと思う。
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例えば、
形容詞　うつくし‐い【美しい】
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何を見て「美しい」と思うか、どんな状態が「美しい」のかは、個人の感覚に依る。
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形容詞はイメージ、だと思う。
イメージだから、「私の」イメージと「あなた」のイメージが同じはずがない。
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先月、職場環境についての研修があった。各課から2・3人が出て、1グループ10人くらいで、職場環境について意見を出し合う、という研修だ。
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「参加させらている」感が強い私とは対照的に、他の参加者達はやる気満々だった。
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研修進行役の「どんな職場で働きたいですか？」の問いに、誰かが「楽しい職場」「アットホームな職場」と答えていた。
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研修の講師は、東京の中堅コンサルからやって来た女性で、白のブラウス、丈の短めな紺のブレザー、聞き取りやすい声、上がった口角。
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私は、心の中でため息が出た。
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地方のお堅い組織の研修としては、彼女のスタイルは「正解」なんだと思うけど、「いかにも」な感じだった。
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「楽しい職場」。
この手の研修で良く出るワード。
誰でも、「楽しい職場」に賛成だ。
もちろん、私も「楽しい職場」で働きたい。
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ただ、このワードを聞くたびに、疑問に思う。
「楽しい職場」って、具体的にどんな職場ですか？
「楽しい職場」の定義、って何ですか？
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研修で発表した人は、「円滑なコミュニケーションがとれる職場」だと説明していた。
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発表した彼女の、職場での「コミュニケーション」を見ていると、業務への不満5割、同僚の噂話・悪口3割、残りは自慢話。「コミュニケーション」と言うよりは「おしゃべり」だ。
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みんなが仕事に集中していると、「しゃべってくれない」などと、「聞こえる独り言」を言っている。
そんなおしゃべりを職場でして、彼女は何が「楽しい」のだろうか？私はには全くわからない。
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私が仕事して「楽しい」と感じる（感じた）時は、自分の企画が通り、同僚とさまざまな意見を出し合い、努力に見合った成果が出た時だ。
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私の「楽しい職場」は、自由にアイディアや意見を言うことができ、目標に向かって挑戦できる職場。仕事に関係ない「コミュニケーション」は要らない。職場は「at work」で、「at home」じゃない。
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仕事・職場に何を求めるかによって、「楽しい」の意味、「楽しい」の内容は、全然違ってくる。
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いわゆる「円滑なコミュニケーション」「明るい職場」「楽しい職場」のイメージ（意味）は理解できる（つもり）だけど、私は、仕事は、ミスなく、効率良く成果を出して、「きっちり」やりたい。
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組織の中で働いているので、職場・仕事に対する考え方は、人それぞれ。自分以外の人が何を求めてるのかを考えて行動するようにしたい。自分の志向だけで考えるのではなく、別の志向にも配慮するよう心がけたい。
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ただ、業務中に「自分から」話しかけてきて、然さも「みんなのピリピリ感を和らげるてるの。コミュニケーションとってます」的なドヤ顔されると、イラッとすることがある。器ちっさ。
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でも、忙しくていっぱいいっぱいの時だってありますよね。
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ごめんなさい。愚痴になってますw。
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