【フィンドホーンの1日の流れ①】

フィンドホーンに滞在するゲストや
フィンドホーン財団のスタッフ達が過ごす
1日の大まかな流れを書き出してみる。
※私が主に生活していたのが、Park(パーク)と呼ばれる
建物が点在する一つの村の様になっている所の1日の流れ。
フィンドホーンにはもう一つ別のエリアがあって
Cluny(クルーニー)と呼ばれる、お城のような、
その昔ホテルだった建物の方に滞在している人達と
ほぼ同じような流れだけど、雰囲気がだいぶ違っていた。
個人的には、Parkの開放感が大好きだった。
Clunyに居ると、ちょっと監視されている感覚になった。
(あくまで個人の感想。。)

クルーニーのエントランス

朝6:30 - 7:30 ; Silent Meditation
Main Sanctuaryと呼ばれる瞑想室がある。
この時間はサイレントメディテーションと言って、
誰でも瞑想に参加できる。
特に誰かが瞑想を誘導したりせず、静かに瞑想をする人だけ。
「朝早くから瞑想をしたら、さぞ気持ちが整うだろうなぁ」と憧れ続けて、
結局2回しか参加したことがない私。

パークのメインサンクチュアリ(今はもう無いので建設中)

★テーゼ (Taize singing) : 7:45-8:10 (クルーニー) /8:00-8:25(パーク)
テーゼとは元々フランスのキリスト教の共同体によって作られた、
短いフレーズをアルトやソプラノなどに分かれて、
繰り返しうたう瞑想的な歌。
歌って参加することはもちろん、
目を閉じてそのハーモニーの中に居るだけでも
気持ちが良かった。

クルーニーのサンクチュアリ

毎日8:35 - 8:55 : Guided Meditation
日替わりで担当の人が代わり、誘導されて行う瞑想。
担当の人によって誘導の仕方が違って、
自分に合う瞑想法を見つけるのに役立った。
フィンドホーンの創設者、アイリーンの言葉を日毎に綴った
「デイリーガイド」の本からその日のガイダンスを読む人。
自分がその日感じたことを話しながら瞑想を誘導する人。
オーストラリアの原住民アボリジニの民族楽器を演奏する人。
(ディジリドゥという大きな笛の音が聴こえた時はさすがに
目を開けて、何が起きたのか確認してしまった。。)
※私自身はゲストとして、プログラムに参加していた時には
毎日この瞑想からスタートしていたけど、
スタッフになり、ゲストを迎える側になってからは、
自分の働く場所“CC”や“Nest”と呼ばれるパークホームケアの
活動拠点に先に行って準備することが日課になっていた。

9:00 - 10:30 ; Morning Service department
(=ワークデパートメントでのサービス)
主に体験週間プログラムに参加しているゲストが
それぞれの部署に分かれて体験をする。
「パークキッチン」「パークガーデン」「カランガーデン」、
そして「パークホームケア」。
部署によって、季節によって、それぞれの内容は違うけど、
どの部署も活動を始める前に「アチューンメント」をすることだけは共通。

余談になるけど、自分が嫌がっている部署に“わざわざ”配属されることが
フィンドホーンでは結構よく起こる。
面白いくらい、結構あった。

ここがCC(現在は火事により焼失してしまった。。)


私のいた「パークホームケア」は、ダントツで嫌がられることが多かった。
ホームケアと言うのは、つまり家のお手入れ(=家事)の部署。
フィンドホーンに来るゲストは女性、しかも40代以上が多い。
つまり家事を日頃からやっている人たちが多い分、
フィンドホーンに来てまで家事をやりたくない。。
という気持ちが大きく出てくるのだろう。

そういう方々は野菜を栽培している「カランガーデン」で
お手伝いがしたいと目をハートにして来る人が多かった。
毎回グループの半数がそうだった。。(言い過ぎ?)
でも割り当てられている人数が決まっている分、
誰かは泣く泣く「ホームケア」に来て頂くことになる。
そして、ゲストはフィンドホーンにいる間は
「普段やらない事や言わない事をやって(言って)ください」と
体験週間の1番最初に言われている。
だから「ホームケアだけには担当になりたくなかった」と言って
月曜日にホームケアにやって来る方が多かった。

そういう時こそ、私はニヤリとしてしまう。
だって、そう言っていた人ほど週の終わりの
金曜日の最後のシフトになると涙を流しながら、
「こんなにいい部署だと思わなかった」と言って帰る。
なんなら、ボランティアでもいいからプログラム後も
続けたいと言ってくれる時もある。
そうなった時は、シメタモノ!
私たちの仕事に対しての愛情がゲストに伝わったのだと
心底嬉しくなった。

畑で野菜を収穫する時も、
パーク内のお庭の手入れをしている時も、
キッチンで100人以上の料理を作っている時も、
そして、ホームケアのメインの仕事である
みんなが使うコミュニティセンター(CC)のお掃除をしている時も、

常に★★★「Love in Action」★★★という精神で
自分がやることに向き合うことが
フィンドホーンでの大切な精神修行だから。
(フィンドホーンには3つの信念(3 principles)があって、
その中の一つが「Love in Action」である。)

10:30 ティーブレイク!


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