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何十年も、同じ議論をするのはやめませんか?イデオロギー対立に終止符を打つために。

私は、右からも、左からも叩かれます。
正直、政治について話すのが「もう嫌だな」と毎日のように思います。

でも、今ある課題を解決するために、よりよいルールを作っていくためには、必要だと思うので、対話することを諦めたくはありません。

この人は「右なのか左なのか」「敵なのか味方なのか」というのを見定められ、そこに巻き込まれて、批判がやまず炎上することが多々あります。

そもそもの論点設定がずれていたり、支持政党のない人や中道が置いていかれる言論空間ができつつあると思います。

それを変えたいと思います。

今夜、朝まで生テレビに出演します。

テーマは「激論!戦後77年 若者たちの“戦争と平和”」です。

https://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

どういう発言をすると、どの政党の支持者が怒り、賛同するのか、どういう炎上をするのかというのは予想できるのですが、だからといって、そこの一定数のマーケットに媚びるなどということは一切やるつもりはありません。

そして、敵を作らないために、意見や明言を避けるというずるい手段も使いません。右的なことも左的なこともどんどん言います。

その固定概念に縛られた議論ではなく、ウクライナをめぐる安全保障や日本の防衛の課題、中国にどう対抗するのか、サイバー宇宙空間、情報戦、気候変動危機などの新しい安全保障についてなど差し迫ったことに対する議題を提示していきたいです。

最近、憲法について共同通信と東京新聞から取材を受けコメントをしました。

憲法というのは、権力者が暴走しないよう縛るためのものであるからこそ、解散権を制限したり、環境権などの新しい権利などを盛り込んだりするなど、「リベラル側が改憲案を出してほしい」と言いました。「今の憲法は素晴らしいから変える必要はない」という護憲の考え方もありますが、「議論を許さずというのは息苦しい」とお話ししました。

こういうことをいうと、左の人たちから攻撃をうけやすいです。
「改憲の議論をすると、議論を尽くしたといわれ、改憲にすすんでしまう」
「政治的に自民党の改憲草案に反対なら、改憲の議論にのらない方がいい」などというものです。

そんな議論さえゆるさない空気だからこそ、何十年も同じような議論を繰り返しています。

番組でも話すと思いますが、「自衛隊が違憲かどうか」ずっと宙ぶらりんなままです。集団的自衛権は、安倍内閣が解釈で合憲と変えてしまいました。集団的自衛権が本当に必要かどうかの議論を展開したり、必要なら憲法を変えたりすることが私は必要だったと思います。

憲法の解釈を時の内閣が変えられるなんて法治国家としてありえないと私は思います。

海外では、リベラル側が権力者を縛るために改憲をしたがります。
それが憲法の在り方として正しいと私は考えています。

私はジェンダー平等や、気候変動問題などに問題意識をもっており、どちらかというと左の考えをもっています。だからこそ、そういう時代にあった当たり前のこと、若い世代の感覚を反映させてくれる、憲法草案をリベラル側の改憲草案をだしてくれたら、私はそれがよければその政党を支持しますし、「だから野党は対案が出せない」「反対ばかりだ」とも言われなくなるでしょう。その憲法草案を巡り、政権交代だってできるかもしれません。

考えが変わったら、変わったという。その理由をのべる。それで、良くないですか? 時代が変わってきたのに、目の前の課題ではなく、イデオロギーにしばられポジショントークでずっと同じ議論をしている。若い世代が集結するからこそ、今回の「朝まで生テレビ」をそんな会にはしたくないと思っています。

「改憲なんてとんでもない。リベラルだと思っていたのに、残念です」
「@@議員と話すなんてけしからん。」
 などとちょっと違う考えをしたら、まるでネットリンチにあう感じがして、私は気持ち悪いです。

多様な人の意見を認め、声をきくのが真のリベラルだと思います。

応援してくれている人が、こういう議題の時に「寄付をやめました」などと連絡をくださることがあります。自分の立ち位置の難しさや、政治について話すこと、右からも左からも意見をきくこと、国政政党9政党の政治家と話をすることの大変さなどを痛感します。

これからも、取材を重ね、いろんな人と対話する中で、具体的な課題解決につながる言論空間をつくっていきたいと思っています。応援していただけますと嬉しいです。

https://www.takamatsunana.com/support


田原総一朗さんと対談した時にこう言われたことがあります。

「たかまつさんと話すと楽しい。言論人は、日本のここがダメだと悲観して終わることが多い。でも、たかまつさんには、こうすべきという提案がある。素晴らしいし、楽しい。」

課題はたくさんありますが、解決策もたくさんある。
安全保障という難しいテーマですが、だからこそそう思えるような議論をしていければと思います。

まだまだ不勉強だと思いますので、8月下旬からは取材で世界をまわりたいと考えています。

イギリス、ドイツ、スウェーデンなどにいけないかと準備しています。よろしければ、ご支援いただけますと嬉しいです。
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