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ビリヤニとピラウ。その3 ケニアで一番美しいビーチ、ワタムを一緒に歩きましょう!

自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。これまで書いたプロローグと第一弾、第二弾の思い出話はこちらから。

第三弾の今回は、ケニア東海岸沿いの小さな村ワタムのお話です。2007年2月に訪れました。ワタムという場所は、前年の2006年12月にここを訪れた日本人旅行者のブログで知りました。

ナイロビ→マリンディ→ラム島→ワタムと移動してきました。

ケニア東海岸のマリンディ、ラム島と二か所を訪ねたのですが、どちらも汚染が進んでコバルトブルーの海ではなくなっていました。規模が小さなワタムには、まだ汚染されていない美しい海が残っているのではないかと期待をこめてやってきたのです。

結果から言うと、来て大正解でした。非常に変わった地形が織りなす景色が、面白くも美しく、宿の主人も感じがよくて、のんびりと快適な一週間を過ごす事ができました。


〇ワタムはどんな種類の美しさ?

世界中で「美しい」と呼ばれるビーチをいくつか訪ねましたが、ビーチの「美しい」の美意識の定義は色々あります。

例えばオーストラリアのゴールドコーストやブラジルのコパカバーナやメキシコのカンクンなどは、見渡す限りまっすぐに遠くまで続く広大なビーチ、白い砂、青い海をもって「美しい」と称されています。

対して日本のリアス式海岸やイタリアのチンクエテッレ、南仏のカランクなどは、複雑に入り組んだ入江や崖、建物や岩と海水が織りなす地形の美しさがあります。箱庭が実物大になったみたいな感じ。

ワタムはどちらかというと後者の魅力がある村でした。後にナイロビで日本人経営の旅行代理店の方から聞いたのですが、日本からCM撮影などのクルーがワタムを訪れているというお話でした。

ワタムというエリアは海岸に面して南西から北東に伸びる場所をさします。

赤丸で囲った部分がワタムビーチとバラクーダビーチのある所

その中心にあるワタムビーチとバラクーダビーチのある場所は、いくつかの岬が突き出しています。この複数の岬が、非常に遠浅のラグーンを作り、またラグーンの中には、岬を形成しているのと同じ材質と思われる固い岩が、巨大なキノコのように残って点在している場所がありました。

赤丸で囲った宿に滞在していました。2024年3月現在、同じオーナーで経営されれいるようです。

浅瀬ラグーンの魅力は時間によって潮の干満の差が激しい事。また岬と湾内に高低差があるので立ち位置によって見える景色が全然異なる事でした。
ということで、時間とみる場所によって景色が変わるワタムを一緒に観光していきましょう!

〇朝の浜辺に立った時の風景

朝は干潮時。浜辺にはまだ水が満ちていません。ワタムビーチとバラクーダビーチを端から端までゆるりと散策していくと、場所によって水の深さが微妙に異なり、また砂浜だけなのか水藻が茂っている場所なのかによって足元の色合いが異なって見えます。

片栗粉のように真っ白で細かい砂浜にチロチロと海水が流れ込んで来る場所に寝そべると、フワッと柔らかい砂に温くて心地よい水が体の下を通って満ちてくるのがわかります。

ワタムビーチ
ワタムビーチ

また別の場所では温泉のように、腰までの水に浸かりながら遠くの景色を眺めてリラックスする事もできました。

ワタムビーチ
バラクーダビーチ

〇朝の岬から見下ろした時の風景

浜辺の散策が終わって、だんだんと海水が満ちてくる砂浜から岬に上がってみましょう。眼下には少し深くて水が溜まった水色の部分と、まだ白い砂浜のように見える部分が混在している景色が楽しめます。

白と青のコントラストが美しい

また、場所によっては岬の先に深く落ち込んだ濃い藍色の海を彼方に、手前が緑色の藻と水色の海水が織りなす絨毯のような景色の場所もあります。

天然のパッチワーク

〇夕方の浜辺の景色

夕方4時ともなると、朝真っ白だった砂浜に水が満ちて「海」になっているのが見えます。学校から帰ってきた子供たちの格好の遊び場となった浜辺は、賑やかな声が響き、波遊びができるくらいに水深が深くなっているのです。深くなった海の水の色、白い砂浜、遠くに見える濃い水色のコントラストが非常に美しい時間帯でした。

因みにワタムビーチは風が強くて波が荒く、バラクーダの方が海水浴場としては人気でした。

夕方のバラクーダビーチ
夕方のワタムビーチ

さぁ、ワタムの海はいかがだったでしょうか?昔の性能があまりよくないカメラでの写真で、高低差や時間差のある素晴らしさをうまく表現できたか不安ですが、楽しんでいただけたら幸いです。

ワタムはATMがない村だったので、キッチン付きの宿でほとんど自炊をしながらの滞在しました。ですから、あまり外食していませんが、数少ない外食で食べたのが、これまたピラウでした。

宿のローカルの人が集うルースターという店
ピラウはチキンの煮込みとトマトと玉葱のスライスがのった赤いご飯。
カレーのようなグレービーがついてくる。
炒め物はほうれん草だと言われたが、もっとシャキシャキして少し苦味のある野菜。
だしで煮てあり、夏ばて解消に利きそうだ。
ピラウ2つ、青菜の炒め1つ、ジュース2つでUS$3.31相当でした。

googleマップで見たら、宿の数も増えているようですが美しい海とのんびりした雰囲気は健在のようです。何よりも自分が滞在した宿がまだある事が確認できたのが嬉しいですね。

次回は、タンザニアで食べたピラウのお話です。

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