詩『よるのわらべうた』
しゃぼんがはじけた
よるのまんなか
すずをころがすわらいのうたげ
わらべだけがおきている
ひびくはおさないいのりのこえと
きおくにしみこむわらべうた
てまりをついたこみちはくらく
たきびのはいのあるばかり
しゃぼんがはじけた
あまよのすみっこ
じょうげんをかくしたくもをどかして
わらわだけがおきている
とおくなったあまぐものくらやみ
ちかづいてくるゆめがたり
かごめとうたったゆうひはしずみ
まわるわらべのこえもなく
しゃぼんがはじけた
ゆうやみのすべて
いきをころしてまつよあけ
だれもなにもねていない
ひはもうきえた
よいはいまだこず
けれどねむらず
ゆえにねむらず
のこったあかのきえゆくをみる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?