りんご娘

活動期間、最長19年も ご当地アイドル長寿の秘密

平成に代わる新しい元号「令和(れいわ)」が4月1日、発表されました。5月1日に新元号に切り替わります。平成の時代に登場したご当地アイドルたち。新しい時代の節目を迎える今、実態はどうなっているのでしょうか。日本ご当地アイドル活性協会が「歴代ご当地アイドル活動歴ランキング」を調べました。

活動歴で1位は「りんご娘」(19年目、青森県)。青森の活性化のため結成されました。メンバーの名前はリンゴの品種名がついている。リーダーの王林さんは津軽弁丸出しのキャラクターでバラエティーを中心に全国放送のテレビ出演も増え、ブレイクしています。結成以来、初となる全国ツアーも始まりました。
グループが所属するリンゴミュージックの樋川新一社長は「正直、ここまで長く頑張ってこれるとは思っていませんでした。アイドルという商品が人なので、あせらず、損得勘定抜きで、彼女たち自身にとって、将来の糧となる考え方を学ばせ、経験を積ませてあげることですかね」とコメントしています。ちなみに10位の「アルプスおとめ」(13年目、青森県)も同じ事務所の所属です。

3位に入ったNegicco(16年目、新潟県)はご当地アイドルの枠を超え、人気は全国区です。先日はメンバーの結婚も発表され、結婚後もアイドルを続けるのが話題になりました。

上位に入ったグループをみると、地域密着や人と人との付き合いを大事にするのが、息の長い活動につながっているようです。
日本ご当地アイドル活性協会の金子正男代表に聞いてみました。「4月1日現在、ご当地アイドルさん(東京除く)が1493組活躍しております。その中で結成10年以上活動しているグループさんが19組。なんと割合でいうと1.3%なんです。毎年300以上増えては消えるご当地アイドル業界、10年続くというのは奇跡なんです」と力を込めて話します。
日本ご当地アイドル活性協会は結成10年を超えたご当地アイドルを「ご当地アイドル殿堂入り」として表彰しています。「ゆくゆくは50年も100年も続くご当地アイドルさんが出てきて、市や町や村のほとんどの人が何かしらグループと関わっているということが理想な形だなあと思っております」(金子さん)

春は就職や学校の卒業という節目もあり、活動を休止するグループや卒業するメンバーも多い時期です。2020年に開催される東京オリンピック、25年に開催される大阪万博効果もあり、ご当地アイドルそのものの数は増えています。新元号「令和」がスタートするなか、ご当地アイドルも新しい日本の起爆剤になっていくのでしょうか。

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