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MEMORANDUMという名の音のメモ帳

有言実行しますよ。
久しぶりに作曲の時間がたっぷりあるのでいろいろやってる。この3月は楽器や機材のチェックなんかも兼ねて、無節操に曲をつくることにした。

作曲期間っていうのは僕の場合あまり決まってなくて、今までの人生、ツイートしたり写真をUPしたりするのと同じような感覚で、曲をメモってきた。もうかれこれ30年近く。(だからスマホに変えてから、如実に曲作りの時間がそっちに奪われたのを体感してる。。。)

そんなふうに、作ってきた曲(やアイデア)を「MEMORANDUM」と名付けた音のメモ帳に録りためてその中からセレクトした曲で、アルバムをつくってきた。

以下、「『Nice Painting ! vol.1』覚え書き その1」より。

アマチュア時代から『MEMORANDUM』というタイトルで、日々書き散らかした曲やメロディの断片をテープに録りためていた。大学時代~91年くらいまで46分か60分のカセットが十数本、その後60分のDAT(ダット、Digital Audio Tape)で39本。

数年前までずっと、アルバムを作る時は『MEMORANDUM』のアーカイブの中から新旧交えてアルバムとしてまとまる曲をセレクトして作ってきた。だから発表されてなかった曲が10年、15年経ってアルバムに収録される事もあったのだ。

「MEMORANDUM」はカセットに始まり、DAT、MD、iTunesのプレイリスト...と時代とともに変わってきた。

ただ、ここ何年かはデモを録る事自体があまりなくなってきて、新曲ができるとライブで歌って、体に染み込ませてから録音することが多くなった。ブラジル録音の前作『TRIO』は、メンバーの目の前で弾き語りをして「こんな曲だよ」と聴いてもらって、それからみんなでアレンジを考えてすぐ録った。デビュー25周年記念アルバムにして、宅録卒業アルバムだったと言ってもいい。

とはいえ昨今のテクノロジーの進化は凄まじく、道具としてうまく使うとあっという間にちゃんと作品ができる。宅録で表現できることの幅も飛躍的に広がってきた。プロとアマチュアの垣根なんてない。モノを言うのは作品だけだ。

しばらくのあいだ、いろいろ書きなぐってみようと思う。公開するかどうかは気まぐれだけど、みなさんも時々その気まぐれに付き合ってやってください。
(2016.3.1)

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