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「付加価値」をつくり、生産性を上げる。〜読書感想〜

こんにちは。ほどほどです。
今回ご紹介する本は、田尻望さんの『付加価値のつくりかた』です。

簡単に言うと、仕事などにおいて、生産性を上げるための一つの方法として「付加価値をつくる」ということ。
新社会人、中堅、さらには経営陣など幅広い層にもリーチする内容になっています。
ちょっと曲がった言い方をすれば、自分のキャリアによっては隅から隅まで読まなくても十分理解できる。ということも言えますので、気軽に読めて一生もののスキルが手に入る1冊になっています。

さて、みなさんは「付加価値」ってどう捉えていますか?
本書では付加価値の定義は「相手のニーズを満たすもの」と書かれています。
この本を読むまでは付加価値とは「相手のニーズを超えるもの」だと思っていましたが、どうやら違うようです。
ちなみに相手のニーズを超えてしまった部分については本書では
「ムダ」
と書いています。これにはちょっとびっくりしました。

本書での「価値」の定義は「価値は相手が決めるもの」と書いています。
ということは、相手のニーズを探らずして、生産性は上がらない。ということなのかもしれませんね。

私も調剤薬局に努めていて、日々数十人の患者さんにお薬の説明をしています。
そんな中で「付加価値」をつくることってどんなことだろうとふと考えました。
「価値」は患者さんにとってそれぞれ。わかりやすい説明や、接客態度などがそれにあたります。
「付加価値」はなんだろう?
相手のニーズを満たすものだから・・例えば早く帰りたいと思っている患者さんにはだらだらと説明しない。とか、質問に対しての回答で心を動かされる瞬間とかが付加価値になるのかな。

たしかに、相手が帰ろうとしているのに矢継ぎ早に質問しちゃう薬剤師さんもいますよね。それは薬剤師にとって大事なことでも、相手にとってはニーズの外。つまり「ムダ」なんだと思う。

この本に出会うことで改めて「付加価値」について考えることができました。そして自分の仕事の内容も見直すきっかけになりました。
たくさんあるビジネス書の中で何を読んだらいいかわからなくなったら、読書コミュニティに入るのもいいですね。
私の所属している「lectio」も選書陣がかなり吟味して課題図書を選んでいます。
興味ありましたら覗いてみてください。


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