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中古電車と海の美しい景色

 伊豆急行電鉄は、伊豆半島を南北に縦断しています。JRと相互直通運転されています。上の写真は、JR伊東線の伊豆多賀駅の桜とのコラボです。

車両ラインナップ

 

黒船電車・金目鯛電車


 これらは、2100系というリゾート21としてデビューした伊豆急行電鉄オリジナル車両です。この車両がデビューした時には衝撃を受けました。なにしろ、普通電車に使うにこの車内設備とは?と感心しました。


8000系


 この電車は、東急電鉄からの中古電車ですね。現在は、こちらが主役になています。ロングシートとクロスシートのハイブリットといった感じです。

3000系(アロハ電車)


 この車両は、JR東日本の209系という通勤電車を購入しリニューアルした車両です。私が訪れた時点ではまだ、運用に入っていませんでした。その後の情報から、どうやら、直前まで千葉県のローカル線で活躍していた電車のようです。その時には、比較的長い距離の運用もあったためか一部クロスシート(ボックス席)を備えていたようですがそれをそのまま活用されているようです。また、一部の機械は、更新されているそうです。伊豆急に来て「アロハ電車」という愛称になるそうです。
 なお、千葉県で運用される前は京浜東北線で活躍していた電車のようです。また、かなりの省エネにつながる電車という事でも期待されています。

黒船電車


先頭車両の大きな側面窓


 この電車は、かつてリゾート21として活躍した電車です。座席は特に海側は工夫を凝らされシートが海の方に向いているうえに、荷棚を廃止した上でかなり大きな側面の窓となっています。


 展望席も眺望が抜群で、運転席越しではありますが、運転中の指差喚呼声も聞こえるほど近いです。


 かつては、5本が所属していて、そのうち今、伊豆急で通常運用に入っているのは2本でこの黒船電車と金目鯛電車だけになってしまいました。



 最後に登場した、「アルファーリゾート21」と呼ばれる編成は徹底的にリニューアルを受けて「ロイヤルエクスプレス」として定期列車とは別建てのクルーズトレインに使われています。また、一部期間には北海道でも運転されることがありました。


車内の雰囲気

 さて、伊豆急行で乗るリゾート21こと、黒船電車の乗り心地ですが座席は昭和後半設計での定番の柔らかめの乗り心地です。この乗り心地は私としては結構好きです。また、ただ柔らかいだけでなく、座面を低めにとってあるのもよくしっかりと深く座ることができます。
 かつては、ロイヤルボックスというJRでいうところのグリーン車を連結されていましたが、今はごくたまに行楽に運行されるだけになりました。単に豪華な座席だけでなくトンネル区間では星空になるプラネタリウムみたいな車両だったようです。

8000系


 東急の元8000系です。近いうちに全廃がさ

さやかれています。ただ、この電車もただモノではありません。まず、車内を見ていただいてわかる通り、クロスシートとロングシートと両方備えています。これ自体は、JR四国の7000系ワンマン対応の電車と似ているようです。

東急+西武=伊豆急


 しかし、この車両は、ロングシートとは東急8000系のそのまま使っているのに対し、クロスシート部分は西武のニューレッドアローこと10000系の座席を使っているのです。西武新宿線を走る「特急小江戸」号の座席そのままなんですネ。なお、池袋線系統の「ちちぶ」号や「むさし」号はすでにラビューに置き換えられたため、その時に出た廃車発生品を活用したわけです。一度乗るだけで、現役の首都圏の大手私鉄の座席を2つも体験できるというわけです。

アロハ電車が置き換えるのは?


 心配なのは、アロハ電車により廃車になってしまうのはどの車両なのか?という事です。リゾート21だった場合には全廃の可能性も捨てきれないのはホントに気がかりです。今後の動向を見守ります。








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