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旅ナカのはじめかた


はじめに

「この商品売れると思いますか?」
旅ナカ体験の商品について、最近よくこういう質問をされます。
日本における訪日外国人の受け入れ再開からほぼ1年を迎え、9月の訪日外客実績では2019年比で96%まで訪日外国人の数は回復し、日本国内での一人あたりの消費総額は国の目標とする20万円を既に超えています。
こういった状況のなか、旅ナカでの事業展開を新たに始める事業者の方や、この1年間で順調に売り上げを戻し新たな商品展開を検討される事業者の方が増えてきたため、私が働く世界最大規模の旅ナカ予約プラットフォームである「ゲットユアガイド」への企業や個人の方からの登録も大きく増えています。

反面、まだまだ日本で販売されるべき旅ナカ体験の数も質も圧倒的に不足しており、必要な知識が不足しているとも感じます。
観光立国を実現するためには質の高いホテルだけでなく、質の高い体験商品が必須です。なかなか個人単位でのお話やウェビナーだけでは限界があるため今回Noteでより広く基本的な考え方について書いてみることにしました。

簡単に私について自己紹介ですが、海外の大学卒業後に新卒から国内OTA・海外OTAやメタサーチ(比較サイト)などで働き、ゲットユアガイドでは2018年から日本のオフィスの立ち上げから携わっています。
国内OTA、海外OTA、メタサーチなど旅行商品のオンライン流通についてこれだけ違う角度から見てきているため旅ナカ商品の国内外のオンライン流通について特に詳しく、昨年から観光庁の「広域周遊観光促進のための専門家」にオンライン流通の専門家として選んでいただいています。
ゲットユアガイドは旅ナカのOTAです。一般的なOTAと異なり、顧客の体験の質を重視しているため値引きよりも付加価値の向上に体験を販売する事業パートナーの皆様と取り組んでおりデータを使った検証で旅ナカ商品の高付加価値化に取り組んでいます。

この記事は有料としました。
理由としては
・ある程度、本気で取り組む方に読んで欲しい
・高付加価値化を推奨するものとして無料(付加価値なし)で提供はありえない
です。

どんな人に向いているか

・旅ナカでインバウンドを取り込みたい方
・旅ナカ商品の企画・検討をしている企業・個人の方
・どういう体験事業を展開しようか検討している方
・既に旅ナカで事業を展開していて今後の商品展開を検討している方
は特に参考になるのではないかと思います。
日本では旅ナカの商品を考える際に参考になる体系化された情報がないのでどういうところに需要がありそうか考えていただく参考になると思います

本題:旅ナカ商品が売れる原理原則

およそ世の中のあらゆるものには原理や原則があるようにネット上で旅ナカの商品の販売を考える際にも法則(ルール)があります。
まず「この商品売れると思いますか?」を考える場合には需要サイドと供給サイドの大きく分けて二つに分けて考える必要があります。
需要サイド、つまり需要がどの程度ありそうなのかという点と
供給サイド、ゲットユアガイドなどネットに商品を出した場合にちゃんと売れる状態にできているかどうかという点です。
この記事では需要サイドの考え方、需要の捉え方について書いていきます。供給サイドについてはゲットユアガイドに登録いただければ自然にある程度わかってくる部分でもありますので今回は需要側に絞った内容となります。

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