仁科貴生

インバウンドやタビナカなど旅行業界の最新動向を発信しています |世界最大級の予約サイト…

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インバウンドやタビナカなど旅行業界の最新動向を発信しています |世界最大級の予約サイト:ゲットユアガイド日本オフィス代表| 観光庁広域周遊専門家|日本初のタビナカ専門カンファレンス「タビナカ・サミット」主催| コンサル営業、学生インターンも募集中

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春のピークシーズンに利益のピークを作ろう!利益の最大化ができる方法

日本のインバウンドにとって春と秋は過ごしやすい気候というメリットがあることに加えて、桜など自然の美しさも際立つシーズンなのでコロナ前でも海外の方は桜の開花予想を注意深く確認しています。 1月10日の最新の予測によると今年は3月20日から月末にかけて広いエリアで開花しそうですね。 日本にとってコロナ明け2年目、場合によっては中国のアウトバウンドも再開する可能性のある今年の春はかなり大きなインバウンド需要が期待できると思います ちなみに2019年の3月は270万人、4月は290

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    • 企業の「値上げ力」が問われる時代へ

      企業業績から見えた異変 今月の企業決算シーズンを見ていてある変化に気づきました。 それは物流を展開する企業の決算資料に書かれていたコメントです どちらも共通して言っているのは、物価高により想定以上に消費者の購入が減っているということです。 さらにセイノーの資料では物価高が原因で家計消費支出が弱まっていることがグラフ付きで紹介されています 昨年来の円安や原油などのコスト増によって多くの企業が過去にない大幅な値上げをおこなってきました。デフレが30年続いた日本では時代の転換

      • 任天堂のIP関連売上とインバウンドの切り口としてのIP

        任天堂の決算が発表になりました。 売上の中で個人的にかなり注目しているポイントが任天堂が保有するマリオなどのキャラクターを利用したことで得られるIP関連収入です 今回の発表では前年比93.4%増の752億円と全体の売上の5%程度急速に成長しています 個人的に、このIP関連売上の収入の増加を任天堂の今後の企業としての成長を支える可能性が非常に高いと思っています。 なぜなら任天堂の業績はハードとソフトの売り切りに大半を依存しており5年程度で切り替わるハードやソフトの出来の良し悪

        • オンライン旅行予約の未来とソーシャルコマース

          先週、ソーシャルコマースのスタートアップ、JOYNED(ジョインド)がシリーズAの資金調達を発表しました。調達額は8百万ドル(約11.6億円) このサービスが旅行業界にとっては面白そうなサービスでしたので紹介していきます そもそも、ソーシャルコマースの定義は、“フェイスブックやインスタグラムなどを経由して商品やサービス購入すること、またはSNS上で直接インスタグラムチェックアウトなどで購入すること”とeMarketer社では定義しています。 私たちもインスタなどのSNSで

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        春のピークシーズンに利益のピークを作ろう!利益の最大化…

          「⚪︎⚪︎ならでは」の罠にハマらず、ありきたりの商品を作ろう

          最近複数の商品の商談会にオンラインで参加させていただき地方の商品造成された事業者様とお話しする機会がいくつかありました。 素敵な商品が年々造成されるようになっていると感じる反面、ちょっと考えすぎて方向を誤りかけているところもあると思う側面もありました。 その代表的な例が、「その地域ならでは」を商品化したケース。 その地域で有名なものを商品にすること自体は良いのですが、なかなかそんな有名な独自のものが全国各地にあるわけでは無いのでどうしてもニッチなものになりがちです。

          「⚪︎⚪︎ならでは」の罠にハマらず、ありきたりの商品を作ろう

          年末の旅行先で人気だった国と都市

          年末年始、日本にいても外国人を多く見かけましたがちょうど年末年始に最も予約されたデスティネーションが予約サイトのアゴダから発表されました。 発表されたランキングによると、 ①東京 ②バンコク ③クアラルンプール ④台北 ⑤大阪 が年末の滞在トップ5の都市だったそうです。 アゴダは東南アジアをはじめとしたアジア圏に元々強い予約サイトではあるためアジア圏に偏りはあるものの、日本から東京だけでなく大阪も選ばれるあたりに旅行先としての日本の人気の強さが現れていますね。 特に大阪は

          年末の旅行先で人気だった国と都市

          2024年旅行業界で注目の7つのキーワード

          先日発表された11月の訪日外客統計は10月に続き2019年とほぼ同数となり日本の旅行業界もようやくコロナ禍を脱しました。 インバウンドをはじめとする観光は日本の数少ない成長産業として再び注目を集める一方、オーバーツーリズムやインフレ、円安によるアウトバウンドの大幅減、などコロナ前とは旅行を取り巻く環境は大きく変わっており、来年も変化の大きい年となる可能性が高いです。そんな旅行業界で個人的に来年のキーワードを紹介していきます 1:中国 日本のインバウンドにとって最も影響が大

          2024年旅行業界で注目の7つのキーワード

          体験・アクティビティ参加回数は74%増!アメリカ人旅行者の最新動向

          Arivalのアメリカ人旅行者1,000人への最新の調査“The 2024 Experiences Traveler“によると今年、1回の旅行当たり平均して4.7回のアクティビティなどのタビナカ体験に参加したそうです。 2019年の同じ調査では平均2.7回でしたので約74%も増加したことになります。しかもこれはアメリカ国内旅行も含んだ数字になるので、より長期滞在する傾向が高い海外旅行についてはさらに多い回数の旅ナカ体験に参加していることになります。 プライベートツアーが人

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          IP活用が日本の観光立国の鍵

          先日、任天堂の第二四半期決算が発表され売上、利益ともに昨年比20%近い増加が発表されました。 通常、コロナ禍で好調だった企業業績はコロナ後に反動で大幅に下げることが多いのですが任天堂に関してはソフトの販売、Nintendo Switchのハードともに昨年を上回る売上となりました。 https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2023/231108.pdf 最も興味深かったのが、4月に公開し世界中で大ヒットを飛ばした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ム

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          インバウンドが2019年越えした今、考えるべきこと

          訪日外国人数は遂に2019年越え! 今日10月の訪日外客統計がJNTOから発表されました。 9月にはほぼ2019年同水準まで戻っていたインバウンドがどの程度戻ってくるか今回注目の統計でしたが遂に2019年を単月で越える月間251万人という数字になりました。 日本は広い国籍層が訪れる国に進化 着目すべき点は、訪日外客層の裾野が広がってきていることだと思います コロナ前の2019年は中国だけで30%超、韓国、香港、台湾の4カ国で70%を占めていました。 今年はそれが59%と

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          4年ぶりに黒字化したベルトラ

          ベルトラ の第三四半期決算が今日発表となりました。 ベルトラ は旅ナカで世界唯一上場しているプラットフォーム企業のため決算内容は広い範囲の旅ナカの状況がわかる貴重な資料です。 このNoteではベルトラ 決算資料から読み取れる内容をまとめていきます。 四半期ベースで4年ぶりの黒字転換 ベルトラ は今回の発表で1Qから3Qの営業利益で8400万円の営業損失を計上していますが、4半期ベースでは実に4年ぶりの黒字となりました。 世界でも最も遅い部類に入る、コロナ関連の制限が日本の

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          絶好調、拡大を加速するTRUNKHOTEL

          先週金曜日にTRUNKHOTELを運営するT&Gギブニーズが第二四半期決算を発表しました。 注目のホテル部門は渋谷にあるTRUNK(HOTEL)CAT STREETが引き続き絶好調 昨年比3割増の平均客室単価ながら、昨年から一年継続して稼働率90%とほぼ満室で第二新規を終えました。 10月に開業したYOYOGI PARKも8割以上をインバウンド占め、平均単価がCAT STREETを上回る75,802円と好調な滑り出しを記録 まだ1割程度の売上規模しかないTRUNKHOTE

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          利益率が大幅改善した東京スカイツリー

          11月2日に東武鉄道の決算が発表となりました。 日本を代表する人気観光施設のひとつである東京スカイツリーは東武鉄道グループです。 東武鉄道の決算資料に東京スカイツリーの業績についても記載あるので東京スカイツリーに関する情報をまとめました 来場者数は計画を3割超上回る 221万人の来場 2023年4月から10月までの半年間の実績は計画を33%上回る221万人となりました。 既に昨年度の来場者数の7割以上が半年で来場しており、単純計算では通期はコロナ前の360万人をおそらく1

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          JALとANAの決算から見るインバウンドの見通し

          昨日10月31日にJAL(日本航空)とANA(全日空)の決算発表がありました。 決算資料から航空大手2社の状況とインバウンドの今後の見通しを見て行きます。 売上水準:JALは2019年越え、ANAはほぼ2019年レベル回復 売上水準ではJAL、ANAともに2019年レベルに到達しJALに関しては上回る結果になりました。 収益水準で言えば、完全にコロナ禍を脱したと言えます 国際線の回復の遅れがマイナス要因 一方、旅客数で見ると若干違った景色になります。 両社ともに国内線

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          仁科貴生 Takao Nishina 略歴

          高付加価値化に取り組む「旅ナカの専門家」

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          旅ナカ5つの最新トレンド(解説付き)

          旅ナカは、今チャンス 先週アメリカ、オーランドで開催された旅ナカ体験に特化したイベント「Arival」で最新の動向が発表されました。 ArivalのCEO曰く「いままで以上に高品質な商品が揃い、人々がより多くのお金を体験やアクティビティに使っているいま、旅ナカでビジネスをするまたとないチャンス」と語っていました そのKeyNoteスピーチで挙げられていたトレンドが下記の通り 1.旅ナカ体験の購入回数は増加: Arivalの調査によると平均的な旅行者が1回の旅行に行う

          旅ナカ5つの最新トレンド(解説付き)