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自分は刑務所へ行くべきか行かないべきか

どうも。被告人Tです。

裁判を進めていくと『自分は刑務所へ行くべきか行かないべきか』と考えることがありました。

犯罪を犯した身としては刑務所で償う事が被害者にもけじめになるとは思いますが、犯罪者側にも待ち人がいます。
介護が必要な両親や身重の妻がいたら、刑務所へ行ってる場合ではないと考えてしまいます。

そんな待ち人がいる人は裁判中に思うことと言えば、なんとか執行猶予になりたいという事ではないでしょうか。

待ち人としても健全者だろうがなかろうが、今後の生活の事を考えると犯罪者ではあるものの早く帰ってきてほしいと思う方が多いと思います。

自分としても身勝手な考え方ではありますが、身体の悪い母を置いていく事に心配があり執行猶予判決がついてほしいと思います。

執行猶予と懲役では、社会復帰に対してもかなりの差があると思います。
日本の再犯率は約50%と言われてます。これは何故か?
やはり社会が犯罪者を受け入れられない心情が一番ではないでしょうか?

しかも数年刑務所へ行けば仕事の空白時間がある為、就活に不利な状況です。
服役してたことを面接先へは言わなくても問題なはないですが、中には犯罪歴を調べる会社もあります。

そのような事情もあり、就職困難により再度犯罪に手を染めてしまう人が多いのだと思います。

こんな事を言ったら批判もされるとは思いますが、殺人を犯した人間や強盗強姦を犯した人間以外は『早期な社会復帰を促し一般社会で反省させる』事の方が、犯罪率が減少するのではないか?と思っています。

確かに犯罪には厳罰を与えることも必要です。しかし刑務所で罪を償う事だけが社会の為や被告人の為、被害者の為になるとは限らないです。

早急に社会復帰して賠償を支払って行くのも1つの償いです。

仕事先が既に確保されてる人間であれば、社会復帰に関しては決して難しい事ではありません。
寧ろ、執行猶予判決し働かせて賠償させる方が被害者の為にはなるのかな?と思います。

反省なんてしてない。被害者が悪い。賠償なんて糞喰らえ。仕返ししてやる。

など思ってる輩には、何年も何十年も服役して貰ってもいいとは思いますがね。

そんな事を思っているアウトローな輩はほんの一握りだと思います。
大体の人間は後悔し反省し自分の行いに幻滅してます。

被害者の事を考えると生ぬるい考えだとも自分でも思いますが、被告人の将来やその家族の将来を考えると社会での矯正も必要不可欠だと思います。

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