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大学時代⑤

そして重要なのがこの時、高校生の女の娘も当然バイトに来ていた。多分三人くらいいたと思う。その内の一人と付き合う事になったのだ。実質上初めての彼女と言ってもいいと思う。
大学も四年生となれば、それほど授業はない。ゼミに週一度通うくらいで、それ以外の時間はほとんど電算室に通い、夕方になるとバイトに出かける日々だった。ただ四年生ともなると就職活動が始まる。高校の時に簿記を習っていたせいもあると思うが、建築会社の経理課なんかがいいかなと呆然と思っていた、なぜなら自分の父親もそんな仕事だったので、少し憧れがあったのかも知れない。
結局三社に応募し二社受かったのだ、一社は全国規模の会社で全国に支店があり、初めは本社勤務だが、その後はどこに飛ばされるのかは分からない。札幌に慣れていたというか、札幌は一時間あまりで山もあれば海にも行ける。湖もあるし、なにせちょうどいい都会だ。まぁ東京とか行った事がないのでなんとも言えないが、愛別などに比べるとはるかに都会であり、暮らしやすかった。
そこでもう一社は岩見沢で土木工事が主の会社だった。岩見沢なら札幌から一時間で行けるし、初めから経理でコンピューターも導入されているし、寮もあったので、結局そこに決めることにした。就職も決まり、後は毎日学校の電算室とバイトの日々をまた繰り返す事になった。こうやって大学時代は終わっていった。

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