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フジロック出店への道のり vol.4『フジロック初参戦』

2011年。僕は初めてフジロックへ行く事になりました。しかも遊びではなく仕事で。

どんちゃんの運転する車に同乗し関越道を北上。会場について目にしたその規模のデカさに驚いた。全長4kの広大な会場に大小様々な会場がありマッサージ屋はホワイトとヘブンの間にあるNGOビレッジが現場でした。


前日設営で床張りから自分たちでするのですがスタッフ用にと須田さんが用意した軍手を渡されたが着用せず素手で作業してたら近くの木に止まって鳴いていたセミがびっくりしておしっこしながら飛び去るほどに須田さんは激怒したのでした。そのキレっぷりに僕もちびりました。
その後はいくら注意深く作業しても何故かやらかしてしまう僕にその都度「おい高尾!」と怒られる訳ですが、50代のおじさんが40代の青年を叱ってる様はなかなかの見ものでいつしか夏のアバロンの風物詩となりました。 


そんな高尾と須田の寸劇が毎年苗場で5年も続いたのです。多分1日10回怒られた換算で一年で40回。それが5年ですから200回!さすがにそこまではないですがなかなかです。須田さんも苗場で「たかおぉ...」と寝言を言ったとか言わなかったとか。僕も今でもバイオディーゼルの発電機の音と排気ガスの匂いを嗅ぐとフラッシュバックします。笑

怒られ過ぎてしょんぼりする高尾


オフィシャルHPより


マッサージ屋の大蓮華堂は10人のボディワーカーがひっきりなしくるお客様を施術するとても忙しい現場だったんだけど須田さんは「観たいライブがあったら行ってこいよ」と言ってくれて。僕はその年のヘッドライナーだったケミカルブラザーズのライブを観に行ったんですね。


メインステージのグリーンで行われたそのライブは本当に圧巻の一言で「こんな凄い世界があるのか?!」と本当に驚いた。(ケミカルブラザーズの前は大好きなYMOのライブも観れて仕事で来たのにこんな体験できるなんて無いでしょ!と思った。楽しみ過ぎて翌朝寝坊して須田さんにまた死ぬほど叱られる😅)

こんなにいつも怒られて僕もだいぶマゾだなと思いましたが国内最高峰のフェスのマッサージ屋のボス。ヘッドライナーで来日した年はビョークの控え室へマッサージしに行くなど、やっぱりすごいリスペクトしてましたね。
すぐ怒るけど引きずらないし優しい時も魅力でした。

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